30歳という年齢に子供の頃から抵抗があった。

30歳になれば、節目というよりむしろ『世界の終わり』が訪れるような気がしていた。


30歳の自分自身に問いかける。

『世界の終わり』は訪れましたか?


だけど僕はその歳になっても答えを出せない。

18歳の僕は夭折に妙な憧れすらあったのに、30歳の僕は途方にくれている。


『世界の終わり』は30歳には存在しなかった。

それが正しいのか否か僕にはわからない。

単なるエゴなる妄想であったかもしれない。

思考が勝手に誰かの意思によって埋め込まれただけなのかもしれない。


それでも僕は18歳の自分では想像だにできない人生を送っているのかもしれない。

小さな幸せに気付くことができない自分がそこにいる。


小さな幸せ。

僕は全神経を研ぎ澄ます。


世界の終わり。

僕は全神経を擦り減らす。


僕は30歳になってそこに『世界の終わり』はまだやってきていないことを

『小さな幸せ』の一部として認識しはじめている。