先日、NHK関連部門の女性スタッフから電話をいただいた。
「来年は、二・二六事件から90年目になります。そこで、以前放送した《作品》をネット配信することになりましてし・・・」
来年2月にネット配信される作品は、2013年2月21日(火)20時~、NHKープレミアムで放送された《BS歴史館 第63回『徹底検証 二・二六事件~日本をどう変えたのか?~』》である。
今回、事前連絡があったのは「末松太平の写真が再登場すること」への許諾確認のためであった。さすがに天下のNHK、著作権や肖像権への配慮は行き届いている。因みに、当時の制作会社=テレビマンユニオン。放映当時、作品のDVDを大量に送っていただき、関係者各位に配布した記憶がある。
「完本 私の昭和史/二・二六事件異聞」を最後(?)に、ここ数年は「二・二六事件関連」の新刊書も途絶えている。現代の人々にとって、二・二六事件は遠い昔の出来事であり、もはや(赤穂浪士や桜田門の変と同様の)時代劇の領域として感じられているのかも知れない。
そういう状況下のもとで、NHKが「二・二六事件」を取り上げてくれることは嬉しい。これがテレビ放映であれば更に嬉しいのだが、ネット配信だけでも心から感謝しなければいけない。
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12月20日(土)、BSーTBS《関口宏の一番新しい近現代史》を観た。この日の題材は「二・二六事件とヒットラー出兵」であった。
関口宏といえば、一昔前に「関口宏&保坂正康コンビ」による近代史シリーズが放送されていて、二・二六事件に対する《保坂正康的な視点》に立腹を重ねていた。そういう訳で、今回も(関口宏というだけで)多少の危惧を抱いていたのだが、相手役は(保坂氏ではなく)小泉悠氏(軍事アナリスト)と岩間陽子氏(国際政治学者)の二人で、我慢のできる範囲に収まっていた。
この番組は「統制派と皇道派」という視点で、二・二六事件を捉えていく。あ~あ、と思いながらも我慢して視聴を続けていく。
「皇道派」として、磯部、村中、野中、安藤の4人が、決起将校として(背後の荒木、真崎と共に)写真と共に度々登場する。
やがて、関口宏が「青年将校は(陸大出身ではないから)劣等感もあったのでしょうね」などと、トンデモ発言を繰り返し始める。同意を求められた小泉悠氏は、返答に窮した様子で(特に否定することもなく)スルーする。
番組では「とうとうやったか。おまえ達の心はヨオクわかっとる」。真崎大将の対応が紹介される。
陸軍大臣の告示や「本庄日記」なども紹介される。海軍の動きもあって「27日の午後には《義挙》から《反乱部隊》に急転したこと、真崎大将が態度を一変させたこと、などが(番組なりの推察を加えながら)紹介されていく。そして、昭和天皇の怒り。2月28日午前5時8分の奉勅命令・・・。
小泉悠氏「結局、事件に対する《防波堤》が昭和天皇ひとりしかいなかったことですね。もしも違う天皇だったら、全く別の流れになっていたかも知れない・・・」。つまり、二・二六事件は成功していたかも知れない、ということですね。
「3月6日、ヒットラーがラインラント(非武装地帯)に進駐」
二・二六事件と ほぼ同じ時期に起きた出来事を並べて紹介したのは、歴史関連番組としては評価できる。
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12月26日(金)=「官庁御用納め」の日が近づいてきた。
ご存じのように、渋谷の「二・二六事件慰霊像」は 渋谷税務署の敷地内に(無償で)設置されている。そういうわけで、毎年「御用納め」の日は、慰霊像護持の会(世話人代表=今泉章利氏)が感謝の御挨拶に伺っている。
「慰霊像周辺の清掃~渋谷税務署に御挨拶~賢崇寺墓参~忘年会」が歳末の恒例行事だが、今年はどうなるか。
昨年の私は、風邪をこじらせて欠席した。今年の私は(85歳後半の)体力衰退に悩んでいる。今泉章利氏、森田朋美氏からの「動員指令」があれば、老体に鞭打って参上するつもりだが、さてどうなるか。(末松建比古)
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