光の粒が舞いあがる
蒼沼洋人
あらすじ
中学1年生の心愛は母親と二人暮らし。仕事が忙しい母親を助けるため、
部活動を諦め家事の手伝いに奮闘する日々を送っていた。
そんな心愛のささやかな楽しみは、駅前のボクシングジムで練習に励む少女を眺めること。
踊るように、舞うようにサンドバッグを叩くその姿は、見ているだけで胸のモヤモヤが吹き飛び、前向きな気持ちになれるのだった。
しかしある日、見つめていることが少女に気づかれてしまい……。
ボクシングを通じて紡がれていく絆。絆を通じて解かれていく迷いと悩み。
迷いと悩みを通じてたどり着いた、「自分がするべきこと」とは?
ポイント
・文字が比較的大きめで読みやすい印象
・挿絵がたまにあるのでシーンのイメージがしやすい
・中学生の複雑になりつつある感情と純粋さが眩しい
・大人もまだまだ未熟であることが分かる
・ボクシングのこと知らずとも楽しめる
こんな人におすすめ
・読了後すっきりとした感じを求めてる人
・ボクシングが気になる人
眩しい、本当に眩しかった。
子供達の悩みもたくさん詰まっている気がした。
友達のことを気にして、親を気にして、大変なんだよな本当に。
大人になるともっと大変なことがいっぱいあるよなんて言っちゃいけない、どんな子も、その時を精一杯大変な思いで生きてる。
前向きになっていく主人公の心の成長がすごく嬉しくなる本です
ボクシングを全く知らない私ですが、すごく楽しく読めたので、知らないことを知ることができるいいきっかけにもなりました
感覚的には小学校高学年くらいの年齢の子から読みやすいんじゃないかな、読書感想文にもおすすめできそうな本です