プロローグ読み初めの最初の感想
「とても頭が良くて、捻くれた人が書いた本なんだろうな(褒め言葉)」
君が手にするはずだった黄金について/小川哲
「承認欲求のなれの果て」というテーマらしく
SNSが普及して、バズったとか炎上とか
そんな話をよく聞く世の中で今時なテーマだなあなんて思いながらやっと手に取りました!
2024年本屋大賞ノミネート作品!
読み始めて気付く、これ連作短編集か!
そして主人公の小川は?本人??
これは小説、?エッセイ、、、?
なーんて思いながら読みました!
まず気になる方は記事をここまでにして
手に取ることをおすすめします![]()
↓以下感想です
何者かになりたいと思う人たち、そしてそれは自分も思うことで、じゃあ自分は一体、何者なんだろうなんて考えて、読者のわたしさえも哲学チックにしてくるじゃん!
哲学のことなんて、頭のいい人たちができる考えと感覚であって、わたしが考えるとどこかで思考を放棄したくなるんだよな。なんて思いながら、それなのに悶々と主人公のように色々難しく考え始め、フィクションを読んでいるのにノンフィクションのような感覚になってきて、現実との境目が曖昧な感じになってきてる事に気づいたりして
結果、面白いなとのめり込んで読みました!
主人公の周りの人たち、実際にいた人たちだったりしないかななんて思ったりしたんですが、これがもしかすりもしない程ひたすらフィクションなのだとしたら虚構の術中に見事に嵌められたわけなのね!
タイトルになってる
「君が手にするはずだった黄金について」
黄金について考えたけど安直でもやっぱり、冒頭の「自分がしてほしいことを他人にしましょう」の道徳的な規則「黄金律」のことかな、と考えました。
価値観の違う人間に「黄金律」を押し付けられたときほど厄介なことはない。
もはや理解できない行動なんだろうな。
なんていうんだろうな、手にするはずがない、出来るわけがないのが目に見えてるのに、その愚行に対する純粋に謎だと思ってしまうこっち側とか、追い詰められてにっちもさっちもいかなくなっていくところとかが、しくじり先生の酷いやつを見た時に似てるかな?
つい読んでしまう感じだった
個人的にはプロローグの、読書について、文章を書くことについての持論?が好きでした。
孤独な執筆で始まり、沢山の人が関わり、読者に届いた後は読書という孤独で終わる。
偉大な文豪も例えばどんな金持ちも文章を書く時はみんな等しく紙とペンに向き合い孤独である。
読書も同じく、時代も国も、貧富の差も超えて、読書というものには読み手と本しかない。
そしてその孤独の中に言語では説明できないような感動や奇跡が宿ると。
なるほどすぎる、わたしが一生を過ごす中でこの本を読まなかったら、絶対そうは考えられなかっただろうなと!
自分の考えもしないところの考えを知ることができる。これが読書の楽しさですね!

