いい子のあくび | 読んだり書いたり

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いいこのあくび/高瀬隼子

 

 

 

正直者が馬鹿を見る みたいな

なんていうのかな、道徳の問題で出てきそう。

 

まずは、いい子のあくびのタイトルについて。

これは直子が小学校の時、

朝礼で校長先生の話を聞いてるときの

 

喉の中で死んでいったわたしのあくび。

あくびになるはずだったぶんの空気は

細い線になって鼻から抜けて、

その振動で、目に涙の膜が張った。
 

っていう口の中でこらえるあくびのことかな。

生理現象のあくび。

眠いとき、酸素が足りないときに出る。

 

首ひとつぶん高いところの空気を吸っていた。

 

っていうのはその時から少し上のほうにいるから

人より酸素が薄い、息がしにくい、

いい子であるための行動をしていた、

だからあくびがでる。とかの表現でもありそう。

 

こらえるあくび、学生時代してたなあ。

あくびって生理現象なことがほとんどなのに、

相手に退屈そう、聞いてなさそうって

イメージを与える曲者のような行為だからなあ。

 

マスク生活が基本になってからは

マスクの下で隠れてるから大丈夫だよね?

なんて思ってちょっと口を開けたあくびを

こっそりしたことあるのは

きっとわたしだけじゃあないですよね。

 

いい子であるために

誰もが考えたことのあるような本音を

あくびという生理現象に例えて

隠して生きてる。

 

歩きスマホしている人いるよね。

こっちが気付いて避ける。

避けるじゃなくて避けてあげるって

表現で間違ってないと思う。

 

やっちゃいけないことをやってしまってる人が

さも当たり前のように、正しい、普通の人たちから

恩恵を受ける様な形になってるみたいな。

 

主人公の直子のように

わざとぶつかっちゃいけないとは思う。

思うけど、じゃあ歩きスマホしてる人は?

 

面と向かって注意・指摘をする?

正直怖いかな。

見ず知らずの人に

注意できるような精神の持ち主は

きっといい子のあくびをしたことないんじゃないかな。

 

さてこのいい子のあくびという本。

「お供え」と「末長い幸せ」というお話も

一緒に収録されてます。

 

↓そちらについてはアメンバー限定記事で書いてます!

 

お供え・末永い幸せ | 本を片手に (ameblo.jp)

 

あと直子の頭の中のヨシオカくんが

何を言っていたかについて

あ・あ・お。

これについてはまだしっかりと

考え切れていない、腑に落ちていないので

また記事書こうと思います~~!