日本写真開拓史 | 〜夢コト可レン〜

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主に自分記録用ですがよろしくお願いします。

土方さんを見に、日本写真開拓史を見に行ってきました!

もちろん、お目当ての土方さんは素晴らしく、実物の写真は、全然雰囲気が違いました!
なんていうか、一言で言うと、
シワ!指!!!
って感じで…♡
何となく、今まで見てきた複製の写真より、柔らかく見えました。

そして、土方さん以外にも、
近藤局長が!!!!!!!!!
前置き情報がなかったので、
ぴえぇぇぇ!!!!ってなりました!笑

その他にも、松本先生もいらっしゃって、
割と歳を重ねたお写真しか拝見した事がなかったので、今回お若い時の写真が飾られてて、
イケメン!!!!
ってなりました!笑

あと、明治天皇の洋装の現物(本物)があって、感動しました!


私達が行った日は無料でお話を聞けたので聞いてきたのですが、
一時間のお話があっという間に感じるほど面白かったです!


基本的にこのブログ自体が自分用メモ(日記)の様なものなので、ここからは特に忘れないように書くので長くなります!
また、私が覚えている範囲で、聞きながらメモをとった訳では無いので、多少の間違いはあるかと思います。
そして、最後に、私は研究者ではない事をご了承の上、ご覧下さい。

昔の写真は、
銀盤に直接焼き付けるタイプの写真は、もちろん複製が出来ないし、左右逆転して写ったそうです。
でも、今回展示されていた写真の中には、併せが逆になっていない、正しい人も居ました!
実は、その事実に気がついた江戸時代の人が居まして、
写真ができた時に正しい合わせになるように、わざわざ着物を合わせを逆に着直したり、刀を逆に差して写真を撮ったそうです!
写った写真が、刀を逆に差した死装束で後世までに残る事を嫌がったのではないか。との事でした!
やっぱり江戸時代は縁起担ぎとかも気にした時代だったから、特にそうだったんじゃないかな~?
なんて、思いました!

また、現存(発見されている)中で日本人が写っている最古の写真は、難破船が外国船に救助されて、海外に行った人の写真だとか。
一見、普通に着物を着た男性が写っている、何の変哲もない写真に見えました。
でもそれも、面白いことが色々あって、
今と違ってすぐに移動できる手段が無かったため、難破して助けてもらった日本人は、元々着ていた着物ではなく洋服を着て生活をしていたのではないかと言う事。
だがしかし!写真を撮るならやっぱり日本人の格好を!
と言うことで、難破して海外に渡って時が経って洋服で生活をしていたのに、写真を撮るためだけに着物を着せられた(着た)日本人の写真。
だったそうです!笑
また、その難破した船に乗っていた日本人達を海外で模写して描いたんですけど、
そんなこんなで、写真をわたされた絵師さんが、和服と洋服を着た1人の人物を別人だと認識してしまい、実際の乗組員より一人多く絵には残されています!(1人の人物が2回描かれているため)
それを意識してもう一度現物を見るのはとても面白かったです!

昔の写真機は今で言う、シャッタースピードが遅かったので、一枚写真をとるのに数十秒じっとしていなければなりませでした。
その事は知っていたのですが、あまり意識せずに一周目は展示室を回りました。
でも、お話を伺ってから改めて回ってみると、なるほどなぁ!っと! 
お話にあったのは、直立した男性の写真と、笑っている男性の写真、お蕎麦を食べている女の子の写真でした。
直立した男性の写真、よく見ると足元に何かが。
袴の後ろに、何か台の様な物があるのがわかりました。
それは、なんと、後ろから見えない様に首を固定する道具だったとか!
当時、写真を撮っていた人達の多くが身分の高い人だったため、袴の裾で後ろが隠れていて、見えなかったそうですが、(身分が高いと袴の裾が長く、低いと短い。)この写真のおかげでそんな事が目にして分かりました!

また、口を開けて笑っている男性は、実は口元がぶれています。
なぜか。
それは、笑った瞬間に見せかけた、笑っている振りをしている写真だったからです!
当時のシャッタースピードを考えると、この男性は短くなったとはいえ、十数秒、口を開いたままだったのです!
それは、動いちゃいますよねー!笑
当時の写真に映る人のマニュアルには、
笑顔で映るな!阿呆に見える!
的な事が書かれていたそうなのですが、それは撮る方も大変だから。という意味合いもあったのではないかなとの事です。
そんな中、笑顔の写真を撮りたい!っと思った写真家さんはチャレンジャーで素敵ですね♡

そして、お蕎麦を食べる女の子達。
これも、もちろん、お蕎麦をたべている、ふり!
でもこの写真にはまたべつの面白ポイントがありまして、
光が煌々と上からさしている事や、女の子の隣に寝そべるかの様に写った外国人男性の体の向きを見ると、
この写真は実は室内ではなく室外で、しかも、わざわざ、室内に見せかけたセットを組んだのではないかと推測されるとの事!!
この時代から撮影セットが組まれていたのかと思うと、驚きです!

また、私が素敵だなーっと思ったお話は、同じ写真が二枚ある女性の写真の秘密。
全く同じに見える女性の写真2枚。
実はよく見ると簪や顔の角度が微妙に違うのです! 
その女性を撮った写真は、焼き増し(複製)が出来ない方法で撮られた写真だったので、同じ日に2枚撮られた事が推測されます。
そんな2枚の写真は元々一緒にあったのではなく、別々の遠く離れた場所で発見されました!
そのうちの1枚は、どこの誰かは分かっていたのですが、いつ、どこで撮られたものなのかは分っていませんでした。
それに対して、もう1枚はいつ、どこで撮られたものなのかは分っていたのですが、誰なのかは分かっていませんでした。
なので、今回の研究で、この2枚が発見されて、初めて、どこの誰がいつ、どこで撮ったものなのか。が分かったそうです!
なぜ別々の所にあったのかと言うと、1枚は嫁ぎ先へ、もう1枚は実家へと置いてあったため、遠く離れた別々の場所で見つかったみたいです。
なんていうか、
この写真のお話を聞くと、
研究の大切さを実感すると共に、
研究によって明らかになった、
・別々の所で1枚(2枚)の写真を現在までに大切にされていた事実と、それが発見された奇跡、
・2枚の写真が発見された事で知る事が出来た、1人の女性の足跡。
そんな2枚の時を超えて出会った写真に、
なんだか、とってもロマンを感じちゃいました♡

そんなロマンチックな話の後になんですが、
昔から海賊版というものはあったそうで。
今回展示されていた明治天皇の写真は本物なのですが、
当時は海賊版が出回ったそうで!
そして、当時は天皇の写真を売ることは禁止されていたので、海賊版を作った人は罰金を取られたそうです。
でも、罰金を払ってでも元が取れるくらい売れたので、海賊版がものすごく出回ったそうです。
そんなこんなで、明治天皇の写真が出た!
と言っても調べてみると、みな海賊版だったそうです。
でも、今回のは本物が展示してありました。
発見されている本物は2枚だそうで、
今回は日替わりで和装と洋装が展示されていた様です。
私が観たものは洋装でした!
そんなお話を聞くと、更に貴重な物を拝見させて頂けたんだなぁと実感しました。

最後に鎌倉の大仏の写真のお話をききました。
A3サイズほどだったと思います。
大きなお写真。
こちらは、大仏の膝や台座などの上に人が乗って居ました。
そして、下の方にはJAPAN、鎌倉的な事が書いてあって、今で言う、風景の絵葉書の様な観光用の写真だったそうです!
まず、この写真、とっても大きいのですが、当時はもちろん引き伸ばしの技術なんてないので、このサイズが入る巨大カメラがあったそうで。すごい!
そして、なぜ人が映り込んでいるのか。
それは、鎌倉の大仏のサイズを大仏を知らない人がみても分かるようにするためだそうです!!
昔は写真で大きさが分かる様に人をものさしに使う事は良くあったみたいで、わざと建物と一緒に人を写した写真は結構あるみたいです。
この写真をみて、そんな昔から記念用の写真(旅行写真)を撮る文化があったのだなと思いました♡

そんなこんなで、大満足の展示でした!!
ただ眺めるだけでも面白いのに、お話を聞いてさらに写真の背景にある真実やロマンを知ることが出来て幸せでした♡

自分が知らない世界を知るって、楽しい!!


おわり♡



おまけ
↓snowで撮ったら、ちゃんと土方さんも認識されました♡笑