僕はレイ。
クリスとの出逢いは大学時代。
同じ中国人留学生ということもあり、気がついたら一般教養を一緒に受けたり昼休みを共に過ごすようになっていた。
浮世離れしたビジュアルとバスケのセンス、素直で天然な親しみやすさ。
でも・・・時々ふと・・・
いなくなってしまうんじゃないかという儚さを持ち合わせている不思議な奴だ。
進路を考え始めたころ、一緒に会社をやらないかと誘われた。
僕は小さい頃は中国で芸能活動をしていたので、戻ってそういう道もあるかなとは思っていたが、急に戻ったところでなかなかうまくいかないだろうなとは思っていた。
年も年だしな・・・。
音楽は本格的にやりたかったが、なかなか1歩を踏み出せなかったんだ。
よし、新しい道に賭けてみよう、と自然に思えたのはクリスだったからなんだろうな・・・。
いや、あの時クリスは僕の気持なんて全部お見通しだったのかもしれないな。
最初は苦労が絶えなかった。
マンションの一室をオフィス兼宿舎にして・・・24時間働いてるようなものだった。
でも試行錯誤し、クリスの堪能な語学力を活かした海外営業のおかげで軌道に乗ってきたんだ。
今はいい仲間にも恵まれてる。
その中でも、クリスがコンサルティング会社からヘッドハンティングしてきたスホ。
スホは本当によく働いてくれてる。
早く役職を上げてやりたいのだがクリスが厳しくしている。
スホの部下のチェン。
チェンとは他人の気がしないくらい音楽の感性が合う。
チェンと僕は会社の経営するバーで定期的にライブをしている。国籍が違えど、音楽でこんなにも一つになれる楽しさというのは若いチェンが教えてくれた。
最近は僕らのライブを目当てに来てくれる顧客が増えた。
これもチェンのおかげなんだ。
そして僕にもう1度音楽をやろうと思わせてくれたのも・・・。
そして僕たちが今1番力を入れていきたい、社運を賭けてもいいと思っているのがCafe minseokだ。
14時半。
ミンソクのコーヒーに癒されに今日も足がカフェに向く。
「いらっしゃいま・・・あ、レイさんお疲れ様です~!!」
と、明るく出迎えてくれるバイトのベッキョン。彼は人懐っこくて気さくで、大学を卒業してたらうちに就職してくれたらいいな。とひそかに思っているほどだ。
物静かでクールなミンソクとは正反対のタイプだが、気が合うみたいでうまくやってくれているバイトリーダーだ。
「またクリスさんとケンカして出てきたんじゃないですよね~?ハハハ」とニヤニヤするルハン。
こいつも中国人なのですぐ仲良くなった。
ミンソクの右腕だがこいつは女性のお客の人気がものすごいので、この間は雑誌の「イケメンスタッフがいるカフェ」特集の取材を申し込まれた(もちろん断った。うちはそういうコンセプトではないからね笑)
まあいつかは・・・よっぽどネタがなくなったら・・・ルハンをメインにした店を作るのもいいかもな?
「レイさんお疲れ様です。はいどうぞ~、ちょっとゆっくりされていきます?」僕はプライベートとして来る時はいつも同じミンソクのお任せを飲むので、すぐ出してくれた。
「はい、新作のロールケーキです。味見をお願いします!」と、口をハート型に開けてニコニコしながらケーキを持って来てくれたギョンス。
お・・・ギョンスまた腕を上げたな?いいクリームだ・・・!
本当にここは大きくしていきたい・・・
こういう店を作れるのはなかなかないチャンスだ。
さあ、また会社に帰ったらこいつらのためにも頑張るぞ。
ミンソクのコーヒーはマジックみたいなんだよな・・・
どういう味かって?
君も飲んでみたらわかるよ。
Cafe minseokに一度おいでよ。
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え?なぜ何ヵ月もこの話を放置していて急にまた書き始めたかって?
クリスの事件のことがあってから、これはクリスとミンソクちゃんメインみたいなコンセプトだったので書けずにいたんですけど、実は5話目くらいまでは大体ぶわーってノートに書いちゃってるので、早く書きあげちゃうのもありかなと思ったんです・・・・
なので、待っていてくださった方がまたここを見てくださったら嬉しいです。
私の心が弱いばかりにずっと書けずにいてすみませんでした。
実は、また書いてと言ってくださった方もいらっしゃいまして・・・TTTTTTTT
ありがとうございます。
またすぐ書きたいと思います。次はスホピョンです・・・!








