昔の誰かさんと、今の誰かさん。
昔。
付き合いはじめの誰かさんには、
もう一人、彼女がいた。
そして、
あたしがその現実を知るまでは、
常にそんなことをほのめかしていた。
いないとも、いるとも言わなかった。
たくさんいて、わからないと
言っていたかな。
だから、
あたしだけにしてって言ったら、
頑張るたい。
頑張るたい。
今、頑張っとるところたい。
って言っていた。
そして、
ずっと彼女が他にもいるらしいことを
ほのめかしていた誰かさんは、
東京に引越した後に
彼女がもう一人いるって
ちゃんとあたしに報告してくれた。
別れられない理由も添えて…
それであたしは、
うん、わかったって
言えるはずもなく、
じゃぁソイツと別れたら付き合おうねって、
ちゃんと清算したら戻って来てねって、
ちゃんとずっと待っとくからねって
あたしは、そう言いました。
誰かさんは
メロンパンにゃは怒るやろうなって
言ったけど、
あたしは
悲しすぎて怒る気力もありませんでした。
けど、ちゃんと言ってくれたことは
とってもとっても嬉しいことでした。
これからの付き合いに
『知ること』から始めたかったから。
そして誰かさんの『頑張る』の一言で
あたしは何事にも惑わされず
あたしだって頑張れたんだよん。
そして今の誰かさん。
浮気をほのめかし、
違うとも、そうだとも言わない。
たくさんいて、わからないと言う。
前と一緒だ。
けど、
昔のように
頑張るとも言わない。
今は誰かに
あたしと別れられない理由を
告げているのかな。
別れられないから
あたしと付き合っているのかな。
変わって欲しいとこは変わらず、
変わって欲しくないとこが
変わってしまった。
たとえば
昔からあたしが強い人で、
あの時、おしおきしてたら
今頃どうなってたかな。
サヨナラは何回も迎えたけど、
サヨナラしなかったのは何でかな。
サヨナラは何回も迎えたけど、
本当にサヨナラしてたら、
今頃あなたにとってあたしは
忘れられない人になれてたかな。
それで時々は
あたしのことを思い出したりしたのかな。
逆にあたしは、
どうなんだろうね。
思い出して怒るのかな。
泣くのかな。
考えると怖いな。