昔昔好きだった彼氏は
バイト先の社員でした。

ずっとずっと追いかけて
やっと捕まえた彼氏。

けどあたしは東京への引越しが決まっていて
その準備とお友達との思い出作りの為、
二月くらいにバイトを辞めた。

その二ヶ月の間、
ウチの社員とショッピングモールの
社員の飲み会があった。

あたしはバイトを辞めていたから
そんな飲み会を知らずに
いつものように家で彼の帰りを待っていた。

あまりにも帰りが遅かったから
連絡したら、

仕事で遅くなりそうです。

だとさ。

仕事なら仕方ないか、
頑張れ頑張れって
心の中で応援してた。

2時になっても3時になっても
彼は帰って来なかった。

いつのまにか寝ていたあたしは、
朝目覚めると
横にちゃんと彼氏がいたんだけど、
昨日仕事でおそくなったから
起こさないでおこうって、

自分のアパートに帰った。

バイト仲間と遊ぶ約束をしてたから
その人たちと遊んだ。

そしたら、
何人かが言ったんだよ。

昨日社員が飲みに行ってた人たちって、
どこの店舗の人かなぁ。
髪の長いキレイなお姉さんと
背の高いお姉さんって見たことあるよね。

って。

昨日誰と誰が何時から飲みに行ったんか
って聞いたら、

どうやら彼は飲みに行ってた様子でした。

家に帰って、

ねぇねぇ昨日何してたん?
あたしは先に寝てしまってごめんね
大丈夫だった?

って尋ねると、

大丈夫よ。

って言った。
そりゃ大丈夫よね。
飲みに行ってたんだもん。

何時に帰って来たん?
って聞いたら、

12時過ぎくらい?

って。

残念、あたしは3時まで起きてたのに。

浮気してんな、こいつ。って思った。

その日から彼の様子は変わって行った。

少し早く家を出たり、
遅く帰って来たり、
どこにでも携帯を持ち歩く。
トイレにもお風呂にも。
よく洗車に行くようになって、
押入れの奥にあるあまり着てない洋服を出して
オシャレになって行った。

浮気は
すぐにわかった。

だって毎日一緒にいたんだもん。


けど、あたしは一ヶ月後、
東京に引っ越すから
ケンカにならないように
好きにさせようって、
ずっとずっと知らないフリをしたんだ。

けど、そうやって我慢を続けたら
自分を見失ってしまった。

仕事に行くって言われても
ホントに仕事?

ちょっと出かけて来るって、どこに?

知り合いからメールって、
知り合いって誰?

もちろん、彼は休みの日にはあたしといてくれたし、
彼はあたしが鈍感で
なんにも気づいてないって思ってた。

馬鹿だ。

あたしの引越し予定日は3月31日。
けど、29日と30日は実家に帰る予定だった。

それの一週間くらい前かな。

彼が携帯を片手に
実家に帰るのっていつからやったっけ?
って聞いて来たから、
29と30よ。31日は一回会いに来るから
って伝えたら
返事もせずに誰かにメールをしていた。

あ、デートのお約束ね。
どうぞどうぞ。
あたしは東京に行く身なので。

と思いつつ、
こいつ、どこまでやるのかって
腹立って来た。

髪の長いキレイなお姉さんの方かな。
それとも背の高い方?

不安だらけの心と、
悲しい気持ち。
それからその女たちが憎たらしい気持ち。
誰が悪いのかもわからないくらい、
踏んだり蹴ったりの毎日。


ある日、
久しぶりにバイト先に顔を出した。

こんにわぁ~って入って行ったら、

彼と上司、
それから
髪のキレイなお姉さんと
背の高いお姉さんが
ウキウキらんらんでコーヒーを
召し上がっていた。

げげげっ。

しかも、気まずそうな社員と
何も知らないお姉さん方の罪な笑顔。

なんだこいつら。
何しに来たんだ。
なめんなよって思った。

んで、夜、
帰って来た彼に、
あのお姉さんたち可愛かったね~
何しに来たん?今まで来たこと無かったのにね~
って笑顔で訪ねたら、

なんか店長とコーヒー飲んでたね。

って言った。

いやいや、おめーもコーヒー飲んでから。

と思いつつ、あらそうなの(^-^)と
知らんぷり。

29日。あたしは実家に帰る日。
イコール、彼が浮気を決行する日。

あたしは、実家に帰らないことにして、
その旨を彼に伝えた。

彼も29と30はなぜかお休みをもらってたから、遊びに行こうって言ったんだ。

最後のデート。

実はあたしはこの時
インフルエンザにかかっていたんだけど、
デートしたくて必死に我慢した。

彼は浮気相手とのデートをキャンセルしてくれた。

なかなかやるじゃないか、浮気者!
って思った。

泣く泣くキャンセルしたんだろうけど。

けど、ずっと誰かとメールしてたな。



そして、あたしが東京に行く日。

見送ってくれたのは彼だった。
あたしのために大泣きしてくれたんだよ。
純粋に嬉しかった。
まだ…まだ…、あたしのために、
泣けるんだと思って。

4月1日。
入社式。
彼から電話があって、
今から帰って来てって泣く泣く言われた。

また嬉しくなったあたしは
こんな浮気男を信じて
会社を辞めて彼のもとにかえった。


そこまでゆーんなら、
この男を信じて生きて見ようって
思ったんだよ。
浮気もきっと、あたしの誤解…って。


彼に会って、すやすや寝たあたしは
朝起きると地獄が待っていた。

引越し業者さん…
会社…
親。
いろんなとこからしきりになる電話。

そして、
家もなければ仕事もないし、
健康保険証もない、
ホームレスだ。

でもいいの。彼がいるから。
信じて信じて信じるって決めたから。
何も怖いことなんてないのだからって、
あたしは天国にいた気分でした。


けど、
彼の怪しい言動と、
嘘がつききれてない嘘、
何かとごまかす返事。
メールが来ても気づかないフリして、
すぐトイレに行くフリして
携帯を持って行く。


ん~あたしは道を間違えたかな。

と思う瞬間がたびたび。


だから、あたしは
彼の浮気の証拠をかき集めることにした。
証拠なんて出てくるわけない。
って、いつのまにか彼を信じず自分を信じていた。

すると証拠はたくさん出てきた(笑)

レシート。
メール。
部屋のレイアウト。
趣味…など。

メールに至っては最悪でした。

あの29と30日。
やっぱりデートの約束をしていた。
この日のために洗車を頑張ったと
アピってて笑えた。
デートのキャンセルの理由は、
親が来るって。
あたしは母か!怒。

相手の名前はみゆきちゃん。
髪の長い方か、背が高い方かは知らない。
けどあの日に出会った人ってのは
確かだった。
しかもみゆきちゃんも気がある様子で、
こんなドキドキはじめてですぅ~
的なことを書いてましたが。

いえいえ、
あたしもこんなドッキドキは始めてですけど~!!

あ~おもしろいおもしろい。

そんなこんなで、
あたしはよくメールをチェックし始めた。
そんなあたしを彼も気づいていた。
でもちょうど良かった。
ばれたからと言ってみゆきちゃんを捨ててくれるって思ったから。

けどそんなことは無かった。

みゆきちゃんからのメールが、
名前を変更してて、
ミッキーからになってて、
彼はあの世界的有名なミッキーと
メールしてたらしい。笑。

その何日か後は
ミッキーからまた名前を変更してて、
今度は
名前をつけて無かった。
けど、アドレスがmiyukiだったからバレバレ。

そして、携帯をいじっていると、
一通のメールが来た。

遠慮せず、見まーす!

miyukiからでした。

写メ付き。

ラッキー!みゆきの顔がわかります!

はは~ん、こっちがタイプか…ニヤリ。

それから本文に、
◯月◯日、18時に◯◯集合ね(^-^)/

って書いていた。

情報ありがと、みゆきちゃん。


いじわるなあたしは、
彼にその日の18時からバイトの皆でご飯に行こうって誘った。
もちろんそんな予定はない。
何て断るか、知りたかっただけ。

彼はもちろん断って来た。
旧友と遊ぶって。

ふ~ん。

頭がぐるぐるしたあたしは、

18時になったらもっと頭がぐるぐるするから、
17時にみゆきに会いに行った。

顔も名前も全部みゆきが教えてくれたもん。

みゆきを呼び出し言ってやった。

ごめんなさいね。彼は優しい人だから(^-^)/
けど24時間365日、一緒にいるのは
あたしなんじゃボケ~!!

ってまじクソ言ってやったわぁ。

そして18時に彼から電話がかかってきて、

何したんじゃお前ボケ~!
ってあたしが怒られ、

いやいやあたしは二ヶ月前から怒ってましたけど~!!って感じで、

積りに積もった愚痴と、
悲しい悲しい心が痛むばかりの二ヶ月間の心境と、
泣いて帰って来てって言ってくれた一言がどんなに嬉しかったかを

朝が来るまで彼にぶつけたんだよ。


すると彼はみゆきちゃんとスッパリ縁を切ってくれた。

でも切るしかないよね、
彼女がいたし、それをみゆきにも隠してたし。(笑)


それから何日かたった時、
彼に異動命令が出た。

引越しの前の日は、
部屋の片付けをあたしも手伝った。

ゲームも、机も、じゅうたんだって、
何もかも片付けた。

この部屋ともおさらばじゃ…って
泣けたな。

あたしは靴を二足置いていた。
今度持って帰る予定で。

その日、彼の送別会があったんだけど、
あたしはいつでも会えるからって、
みんなの代わりにバイトの夜番を引き受けて、
みんなで送別してやってくださいって、頼んだ。

送別会は19時からで、
それまで彼は部屋のお片づけ。

けど、なんか急に不安になったとゆーか、
ピンと来たとゆーか、
彼が浮気をしてるってふと思った。

時計は17時。きっとまだ家にいる。

バイトの休憩時間に、
走って彼の家に行ったんだよ。





そしたらそこに、みゆきちゃんがいた。

縁が切れたはずのみゆきちゃん。

片付けたはずのゲームは、
今まで遊んでましたと言う感じに広がっていて、

じゅうたん片付けるの大変やったのに
じゅうたんまで広げてやがって、

片付けてたのは


あたしの荷物だけ。


ご丁寧に。



そして送別会は気まずい感じで始まり、

気まずい感じで終わる。

んで、
そのまま彼は転勤し、

残されたあたしとみゆきちゃんは

派閥を繰り返す。




転勤先にも遊びに行った。

けど、みゆきちゃんも遊びに来ていた。

まだやるか、みゆき…怒。

住所を教えあいっこしてて、
ラブレターでも送るつもりか!





あたしは確か、

この男と二年ちょっと付き合った。


あたしは彼女。
だからそれだけで良かった。

あたしはみゆきと戦って、
この男と付き合って、
何を得たかは
わからない。

あたしの心を踏みにじった悪いヤツ。

そんな時にあたしに優しくした悪いヤツ。


好きと言い、好きと言われ、
それだけなら幸せやったのに。


キレイな思い出も、
悪い思い出の色にしかならない。


だから、あたしは浮気するヤツは
ずっとずっと許さない。

許せない。

許さない。

けど、やっぱり好きだったから

許してしまい、長々と付き合った。

怒りの的を、相手の女に絞ったけど、

けどやっぱり最後まで許せなかった。

優しくされても、なんか罪滅ぼしだし。

だから許さない許せない。





こんなに純粋に

好きなだけなのに。

好きだから知らんぷりしたのに。

知らなくていいことだってあるんだよ。