世界に誰もいない気がした夜があって
自分がいない気に浸った朝がある。
目は閉じてる方が楽。
夢だけ見てりゃそれでいい。
口も塞いでしまえば
呆れた嘘に惑わされなくていい…

そうやって作った頑固な扉。
この世で1番固い壁で囲まれた部屋。
ところが
孤独を望んだはずの両耳が待っているのは
この世で1番柔らかいノックの音…。

孤独の部屋には
壁だけで良かったはずなのに、
わざわざ扉まで作ったんだよ。

どういう意味だろう。

独りにはなれないのかな、人間は。



目は開けて
しっかり現実をまじまじとみよう。
口を開いて
伝えるべきこと伝えてみよう。

そして
目の前にあるドアを開けてみよう。




きっと健三が待ってくれてる。

行きたいところはどこもない。

健三がいる場所に行きたい。

だからねジャイアン…

いや、ドラえもん。

どこでもドア、出して。