あたしの新居のすぐ近くに
橋があります。

あたしにとって、
虹の橋。


むかしむかし…

この橋を渡る時、
ドキドキしてね、

渡ったら健三がご飯も食べずに、
眠たい目、こすって
いつも待っといてくれたんじゃっ。

この橋を渡りきったあと、
赤信号に捕まっちゃったりして、
もう、ここでいいです。
ってタクシーの運転手さんに告げて、
あとはダッシュで走って行ってたっけ。


この橋を渡ったら、
また健三がいるかな。

でも今は、鬼が住んでるって噂…


あたしは、
橋を渡らず
まっすぐ行かなきゃ。

今更、近所に引っ越したって
遅いのよ。

なんて毎日毎日考えながら…


朝も、昼も、夜も、

今も…

この橋を渡ったら…

って…思う。



さみしいね。