あなたは覚えてないでしょう。


あたしが、研修生だった時。
福岡のある店で待ち合わせをした。
あたしと、上司と、その上司と、更にその上司と。
そして、お疲れ様です、と挨拶した。
そしたら上司である誰かさんは、
あ、見たことある。
って笑顔で言ったよ。
そりゃそうだよ、
祭事を一緒に過ごしたよって思ったよ。
そしてその誰かさんと、その上司があたしにプレゼントをくれたのさ。
ビッグカメラかどっかで当てて来た、景品をひとつずつ。
誰かさんは、お菓子で、
その上司は、お風呂で音楽を聞くプレイヤー。
今でもプレイヤーあるから、それをお風呂で見るたびあの時のやりとりを思い出す。

始めての会議。
たぶん、あたしは会議室にいた中で1番下っぱだった。
緊張したなー。って覚えてる。
だから、1番出口に近いとこに
ひっそりと座っていたのさ。
そのすぐ左側に誰かさんが座っていて、
あー、更に緊張するなー。
って思ったよ。
それから、ドアの開閉については、
長い間、誰かさんの脳裏に残って、
ちゃんと声に出して褒めてくれるようになったよ。

そのあとみーんなで飲みに行ったのさ。懇親会的な。
ビールは、ノドで飲むんよ、
なんて言いながら、誰かさんがついでくれたビールを、あたしはぐいっと飲んだ。
それが初めてまともに飲んだビールだったことも覚えてる。
それから飲み会に何回か行ったけど、
あの時飲めたはずのビールが、なぜか飲めないんだよなー。

ある日、あんまり気の合わない方が上司になりました。
同じAB型でも気が合わないほうのAB。
あたしは、日を追うごとに、そいつが嫌いになって、毎日毎日、泣いてたよ。
あんなにも人を嫌ったことがないくらい。
でもあたしは、バカだから、
いつもニコニコ愛想笑いしかできないから、ニコニコしてた。
そしたら、誰かさんは、
俺はあいつの笑顔に騙されてる…。
とか言い出したよ。
間違えではないけど(笑)ショックだったな。
でも、マジあの時は、メイトに恵まれてたから頑張れた。
それに、たまにニコッと笑って現れる誰かさんの存在がほんとに癒しで、何回も救われた。
逆に、この人に見捨てられたら、
仕事やめようって思った。
でも見捨てなかった。
どんどん大きくなるあたしに、
黒ウーロン茶を進めてきたり、
私の誕生日会をやってくれたり、
日々の中に、楽しみが増え始めた。

ある日、家にいたら、誰かさんから電話がかかってきたよ。
任せたい仕事があるって。
あたし、ぜひって言ったよ。
それからモンモン燃えて、頑張ったよ。
一回だけ激怒されたことあるけど、
いつでも褒めてくれて、
あたしのやってることに興味を抱いてくれてた。
中だるみも度々あったから、
誰かさんにとって、満足はしなかったかもしれないけどね。


そしてあたしは、
もう1つの仕事を手にしたよ。
やりたいなって思ったのは、いろんな理由があったけど、
おかげで一緒にいる時間が増えたもん。
徳島とか、松山とかね。
長旅はきつかったし、失敗に失敗を重ねてた時期。
でもたくさん救ってくれた。
チャンスもたくさん与えてくれた。
活躍の場をひろげてくれた。
これもまた、期待にそえなかっただろうけどね。

あたしがここに引越してからも、
いっぱい救われた。
足、ケガしたとき、男と遊んでないか疑われたし、絶対遊びよるとか言われて、ちゃーんと自宅待機しちょったのに、そんなこと言われて、なんか悲しくて一回泣いたよ(笑)
誰かさんなら、絶対信用してくれちょるって思っちょったけ。

そして、今年の夏頃、
急に心の支えを無くしたころは、
店長よりも、誰かさんを頼ってたよ、本気で。
誰かさんがいてくれて、嬉しかった。
めっちゃ安心した。
きっと私の涙を初めて見たでしょ。
病院で点滴しよる時、誰かさんが様子を見に来た時に、誰かさんの前で、二回目の涙が流れたかな。
泣いたらだめっ!って看護婦さんに怒られた。
それから毎日、あたしの知らないとこで(ほんとは知ってたよ)、心配の電話をくれてたね。
店長にあたしが怒られたよ。
あの人心配しすぎなんじゃけどって。
でもありがたかった。
心に小さい光が見えてきた気がしたよ。
心配してくれる人が誰かさんだったから、ちゃんと出勤しようって思えたし。

メイトコンテストの広島大会の時ね、
お前痩せたな。
って頭をチョンチョンって触れてきたんよ。
初めてのボディータッチやったよ(笑)

それからね、
飲み会、カラオケ、野球のお誘いとかあって、あたしの心に春が来たんよ。
春は来たけど、すぐ冬も来た。
誰かさんが遠くに行ってしまうって。
でも、もうその時から、あたしの心は春を通り越して夏みたいに熱々だったから、泣いたな。
ありゃー泣けたわ。
今かーい!って思ったわ。


そして、
あたしと誰かさんは
あたしが好き好きアピールした結果、今に至ることができました。



わかる?
あたしが誰かさんじゃないとダメな理由。
春を感じる前から、
あたしは誰かさんに救われて、
誰かさんのおかげで頑張れて、
誰かさんのために頑張ろうって
思ったことだってあるよ。
辛いとき、いつも支えてくれた。
悲しいとき、ニコニコ笑う誰かさんがいた。
上司=怖いのイメージも覆してくれた。
だから、あたしもニコニコできたよ。
何年も前から2人のことを噂されてたけど、
あたしは、ちっとも嫌じゃなかった。
会いたいなって思うのは昔から。
会ってもあたしは笑うだけやけどね。

あたしの仕事の思い出の中には、
いつもいつも誰かさんがいるんだよ。

だから、誰かさんが担当じゃなくなった今、どんなことも頑張れなくなっちゃった(。-∀-)
楽しみもなくなったしね、仕事に対して。

でもこれからはね、
そんな誰かさんと
ずーっと一緒にいるんじゃっ
ヽ(*´∀`)八(´∀`*)ノ


好きたい、健三。
ありがと、健三。
あたしを好きになってくれて。