お金ない。
けど、旅行に行きたい。
せめて2人でいるときは贅沢もしたい。
たくさん楽しいことしたい。
たくさん思い出作って、いつでも私を思い出せるようにしたい!
けど、やっぱお金ない。
…。…。……。
埼玉県のある駅で、
冊子を数種類、手にした。
温泉宿のパンフ。
この駅周辺の情報満載なパンフ。
賃貸情報、
求人情報etc…
健三をモスで待ってる間、
それらを読むことにした。
最後のページに
プレゼント応募のページがあった。
温泉宿一泊旅行。
ギフトカード5千円。
動物園入場料。
有名っぽい化粧水 etc…。
全部、今の私に必要、と判断した。
健三と温泉行きたい。
健三温泉好きだし。
化粧水もわたしの使うからコレ当ててあげよう。
動物園も行くし、
ギフトカードなんてあって困らんし。
って考えた★☆
もう頭の中は、当たったことしか考えてない。
健三から、もうすぐ駅に着くって連絡が来たから、近くのコンビニで懸賞用のハガキを買って帰ることにした。
「帰っても、健三はパソコン開いて仕事するから、その間、私はちょっかい出してしまうから、懸賞生活ごっこでもやっておこう。それで、当たったらタダで健三のすきな温泉に連れて行くんじゃっ♪動物園も行くんじゃっ♪」
って、健三とのこと考えながら、
我ながら乙女心が満載だった。
そして、帰宅。
いつも通り、
パソコン開いて仕事する健三がいた。
今日は電話も少し長め。
だから、ご飯のあと、
買って来たハガキに
プレゼント応募に必要事項を書き始めた。
わたしの分と、健三の分。
どちらかが当たってください~!☆★
気分は上々、ってか、
それらが当たって楽しいことを
いっばい想像してた。
住所、氏名、年齢、職業、パンフの感想,アンケートなど、書くことがたくさんあったけど2人分頑張った。
でも、
リモコンでたたかれた。
げんこついっぱいくらった。
パンチがいろんなとこに飛んで来た。
質問されたことに答えただけなのに。
痛かったなぁ。
いろんなこと考えながらハガキ書いてたから、夢から覚めた見たいで、悲しかった。悔しかったなぁ。
でも、
お前が謝れって言う。
もう好かんとか、言う。
悲しかった。
この乙女心を全く理解してない酔っ払いに
絶対に謝ってやるか!って思った。
痛いことしたことと、
懸賞生活邪魔したこととか、
全部謝れって本気で思った。
泣き虫だけど、強がりだし、負けず嫌いだから、
謝るまで痛いの耐えて、
仕返しもしてやるって思った!
でも、痛いの耐えれなかった。
だから、もう出て行こうって思った。
やっぱりケンカになるんじゃな、ウチら。って思って。
追いかけて来ない。
謝りもしない。
それも全部承知のうえで。
でも私はやっぱり
健三が好きだった。
だって、
一緒に寝たいのが本音だし、
明日また離れ離れになるのが淋しいし、
健三といろんなとこ行きたくて、
懸賞のハガキの続きを広島に帰って来た今、書いてるもん。
健三様。
私も暴力的になってしまって
ごめんなさい。
痛かったね。ごめんね。
でも抱っこして寝てくれて
ありがと☆
だけん、
この懸賞が当たってくれんと
性に合わん。
健三、
また抱っこして寝て。
そのために私は何回でも
会いに行くよ。