写真はケンちゃんのお父さん、精巣腫瘍で頑張っている父インコさんです♥
ケンちゃんの強制給餌をし始める前に投稿する予定でした。

久々の投稿です。
ケンちゃんが旅立ってから一週間が過ぎました。
涙が溢れて苦しい毎日を過ごしています。
みなさんの投稿に勇気をもらって、その日その日、何とか立ち上がれています。
いいねとコメントに心から感謝しています。
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5月23日
夜中に父インコさんの様子を見に行った。
まだ隣にケンちゃんの鳥カゴがあるとはいえ、ひとりで眠る最初の夜なので。

ケンちゃんはもう居ないのだ。
助けられなかった。
守れなかった。
助けたい一心で続けてきた強制給餌。
ケンちゃんは1ヶ月も頑張ってくれた。
助けるはずが、私が食べさせるのを失敗して喉を詰まらせたのかもしれない。

21日はケンちゃんは強制給餌を今まで以上に嫌がった。
その時点でいつもと違った。
くちばしで私の指をつついた。
いつもより大きく顔をそむけていた。
同じように食べさせて、鳥カゴの上におろして、モグモグさせてを繰り返した。
シリンジに0.8ml入れていて、半分くらい食べて鳥カゴの上におろしたとき、ケンちゃんはハコベを食べていた。
いつもはしないのに。
あのとき止めていれば良かった。
いつもと違うことがいくつもあった。
そこで中断しろというサインだったのかもしれない。
母とも「あのとき止めていれば」と何度も話した。

18時58分、動物病院へ電話。
受付の方にケンちゃんが亡くなったことと「先生にケンが本当にお世話になりましたとお伝え下さい」と伝言。

20時44分、動物病院の先生から自宅へ電話があった。驚いた。
忙しく、あまり感情を出さず淡々としている先生が「ケンちゃんが亡くなったそうで」って。
本当は先生に頑張ったケンちゃんの話を聞いて欲しいと願っていたので、電話はとても嬉しく思った。
「夜の強制給餌の最中に呼吸が荒くなって、バタバタ暴れて、数回痙攣が続いて、そのまま亡くなりました。私が食べさせるのを失敗して喉を詰まらせたのかもしれません。強制給餌を始めて1ヶ月で、本当にとても頑張ってくれたんですが、助けてあげられませんでした」と説明した。
先生は「ケンちゃんは良く頑張ったと思います。食べられなくなって強制給餌が必要になって、腫瘍も大きくなってきていたので、誤嚥(ごえん)ではなく、体力の限界がきていたんだと思います。もう食べられなくて限界だったのかもしれません」と言ってくれた。
堪えきれず泣いた。

先生は「誤嚥ではなく、体力の限界」と言った。
私が強制給餌を失敗して、ケンちゃんの命を奪ってしまったのかもしれないと悔やんでいるから、そう言ってくれたのだろうか。
先生の言葉は本当に有り難く思う。
先生やこちらで温かい言葉をもらって心から感謝している。

でも自分の手でケンちゃんの命を奪ってしまったのかもしれないというこの恐怖。
助けたい一心で続けてきた強制給餌なのに。
どうしてもケンちゃんを守りたかったのに。
ケンちゃんは目を開けたまま、くちばしを半分開いたまま、痙攣したときに足をピンと伸ばしたまま亡くなった。
ケンちゃんはとても苦しかったに違いない。
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24日
ケンちゃんが上の止まり木にいるとき、後ろ向きから前を向くときに落っこちることがあったけど、日に日に上手く向きを変えられるようになっていた。
「上手に回れたね」って毎日喜んでいたほど。
あの姿ももう見れないんだね。
ケンちゃん、下の大きなエサ入れの縁のところで、片足を入口の網にかけて休んでいるのが好きだったよね。
毎日ずっとそうして過ごしてきたもんね。
その姿、忘れないからね。

母が「今日おしゃべりインコさんが起きたときに、ピーピーって何度も鳴いていた。起きたらケンちゃんを鳥カゴの外に出していたのに、もう出てこなくて居なくて、まるでケンちゃんを呼んでいるみたいだった」と言った。

父インコさんとおしゃべりインコさんの散歩中、ふたりが呼び鳴きした。
ケンちゃん、父インコさんとおしゃべりインコさんが呼んでるよ、探しているよ。
寝るときも父インコさんが隣の鳥カゴをじっと見ていたよ。

私もみんなも淋しいんだよ。
ケンちゃん、会いたいよ。
いつでもみんなで帰っておいでね。
大好きだからね。
何も変わらないからね。