友達が消えた日 | 心臓病を持って生まれてきた娘と過ごす日常

心臓病を持って生まれてきた娘と過ごす日常

H.28.6に生まれた娘は完全大血管転位(1型)でした。お腹の子供の病気がわかった後、同じ病気のお子さんを持つ方のブログがとてと参考になったので私も娘の成長記録を書こうと思います。

お兄ちゃんの世界にはたくさんの友達がいた。

特に顕著になってきたのは昨年幼稚園に入園してからだった。

一時期は、いつも小さい子たちを引き連れていた。
私の車でどこかに行くときも、お兄ちゃんは幼稚園の先生になって年少さんよりもっと下の子たちをたくさん車に乗せてあげて、降りるときも手を貸して全員下ろしてあげて、移動にそれはそれは時間がかかっていた。

あるときは、、、ちー子が退院してしばらくした頃だったと思うけれど、お兄ちゃんは病院の先生で、夜寝るときは布団の一角に「もうすぐ退院予定のお友達」2人の寝床を作っていて、私や夫は寝る場所が無くなってとても困った。
女の子と男の子がいて、女の子はゆめちゃんという名前だった。



そんな話を、さっき、寝かしつけのときにお兄ちゃんに話すと、お兄ちゃんはぽかんとした顔をしていた。

「お母さんのくるまはうしろにふたりしかすわれないのに、シートベルトがたりないよ?」と言った。

その後も、布団のどこにいたの?とか、そんなに沢山車にどうやって乗ったの?とか聞いてきた。
あんなに沢山いたお友達のことを、お兄ちゃんはすっかり忘れていた。



イマジナリーフレンドというらしい。
「子供のときにだけあなたに訪れる不思議な出会い」のことで、割と多くの子供がこのお友達と出会うようだ。


あぁお兄ちゃんはもう赤ちゃんと子供の間のほわほわした期間が過ぎて、子供になったんだと思ったら、なんだか泣けてきた。

成長を嬉しく思う反面、あの頃のお兄ちゃんにもう会えないのが寂しいし、あの頃私はちゃんとお兄ちゃんに向き合えていただろうか、いろいろなことが上手くいかずイライラして接してはいなかっただろうか、今更大事な時期だったと気づいても戻れないのにと、後悔の気持ちの方が大きいかもしれない。

今でもお兄ちゃんはたまに見えないお友達と会話をしていることがある。
あの頃いたお友達は消えてしまった。

そのこたちはどこに行ったの?とお兄ちゃんが聞くので、お母さんの思い出の中にちゃんといるよ。と答えた。

私は懲りない。
いつも同じような後悔ばかりしている。



4歳6ヶ月