金曜日。
仕事が終わってすぐ連絡を入れた。
もう長くはないということは理解していたので。
数日前から、火葬してくれる業者さんを何社かあたっていて。お願いするところを決めていた。
大好きなオヤツ、写真、お花などは一緒に火葬できるということだったので。
オヤツはお顔の横に。
お花は病院で入れてくれた。
向こうでちゃんと出会えるように。パパ(ニック父)の写真も並べて入れる。
歯磨きガムは毎晩の日課だったよね。
これを食べると寝なきゃいけないって思ってたみたいで、食べ終わると自分からお布団へ入っていってた。
ホントいい子だったんだよ。
翌日。姉は仕事で来られなかったので、母と2人でお寺に向かう。後部座席にわんこを乗せて。
亡くなった時も悲しかったけど、火葬炉に入れられる時はさらに悲しかった。
だって。かわいいお顔がもう見られなくなるんだよ。
2時間ほどでお骨になって。
母と2人で骨を拾った。
歯がキレイですね。ちゃんと残っていますよ。
これが喉仏。仏様が手を合わせた形をしてるんですよ。
尻尾の骨の断面がお花のようにギザギザなのは、たくさん尻尾を振っているわんちゃんに多いです。
ひとつひとつお骨の説明をしてもらって。
拾いながら、わんこの生前の姿が思い出されるのはちょっとうれしかった。
曇り空。
この雲の向こうに行ったんだよね。
もうパパと会えたかな。
1年しか一緒に過ごせなかったけど、パパの写真を入れたから大丈夫だよね。