YOSHIKI「夢がかなった」アジア人で初“米国2大殿堂”制覇 | †sadistic†~Ⅹ~

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YOSHIKI「夢がかなった」アジア人で初“米国2大殿堂”制覇

ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが今月12、13日の2日間、米音楽の殿堂、ニューヨーク・カーネギーホールで、全編ソロのピアノによるクラシックコンサートを行った。現地で見た彼の目は達成感に満ちあふれていた。

 2014年にX JAPANが行ったマディソン・スクエア・ガーデン公演と合わせて、アジア人で初めて“米国2大殿堂”を制覇。満員の2800人によるスタンディングオベーションを浴びたYOSHIKIは、感極まって涙ぐんでいた。昨年末のNHK紅白歌合戦の楽屋にピアノを持ち込むなど、カーネギーホール公演に全力を注いできただけに「夢がかなった瞬間だった」と感慨深げに話していた。

 記者は公演前、いま世界的に話題のトランプタワーの写真をバッチリ撮影。それからわずか500メートル、徒歩5分ほどの距離にあるカーネギーホールに向かった。メキシコとの国境に壁を築くと明言するなど人種差別的な姿勢を見せるトランプ氏が、大統領就任を一週間後に控えるとあって、批判のプラカードを掲げる市民の声が飛び交う。YOSHIKIはステージで、「アジア人、ヒスパニック(メキシコ人など)がみんな同じようにアメリカンドリームを見られるようにしてほしい」とトランプ氏に平等な社会づくりを訴えた。

 一夜明けて、報道陣と顔を合わせたYOSHIKIは「2日間ともオンタイムで始まってビックリしたでしょ」とニヤリ。これまで、ライブやイベントが時間通りに始まらないことが、X JAPANの“おきまり”とされてきた。

 1997年の解散から10年ぶりに再結成した2008年3月。X JAPANの東京ドームでの復活コンサートは、開演が予定の午後6時30分から2時間20分も遅れてスタート。待ち時間より短い1時間50分のステージで、ファンや報道陣の度肝を抜いた。その後もライブの開始時間が遅れることは日常茶飯事だった。

 ところが最近、YOSHIKIは「時間通りに始まること」を自虐ネタに笑いを誘う。先月26日。朝9時30分からの伊勢丹新宿店での着物ブランドのイベントに、開始時間ピッタリに登場して、報道陣を驚かせた。香港公演に向かうフライトを直後に控えていたこともあったが、「僕がこの時間にオンタイムで来ることが奇跡でしょ。実は徹夜して寝てない」と苦笑い。自身プロデュースの着物、ワインの発表会で商品の魅力を語った後に「そんなことより、早くアルバム作れって感じですよね」と自らに突っ込んだり、囲み取材では毎回、笑いが数回起きる。

 激しいドラムプレーと、クールな印象で、直接取材する前までは正直、「難しい性格の人なのかな」とビビっていいた。だが、違った。依然と比べて“大人”になったからなのかもしれないが、周囲に対する言動は落ち着いていて、時におちゃめに冗談を飛ばす。2016年は、担当記者として様々なYOSHIKIの顔を見られた。

 10月のビジュアル系バンドの音楽フェスでは、YOSHIKIがピアノを弾き、「ラルク アン シエル」のhydeが「Say Anything」(X JAPAN)を熱唱。2人の初コラボに、取材を忘れて聴き入ってしまった。また、昨年末の紅白歌合戦では、ToshIの「ゴジラを倒すぞ~」の名ゼリフが生まれた。番組を通して、お茶の間に最も笑いが起こった瞬間だったかもしれない。記者の間では「一番、NHKに忠実で、貢献しているのはXだった」と話題になったほどだった。

 パワフルなドラム、落ち着いたクラシックピアノの音色で魅了する―。音楽のパフォーマンスは、その幼少期からさえ渡っていた。

 父親の影響で4歳からピアノを始め、トランペット、ドラムと、次々に楽器演奏にのめり込んだYOSHIKI少年。千葉・館山の実家の2階でドラムをたたいていると、あまりの爆音に家の目の前にある産婦人科から苦情がきたという。YOSHIKIは「『うるさい! ドラムの音で子供が生まれちゃう』と怒られてました。ドラ息子って呼ばれてましたね」と明かす。

 3月4日には、X JAPANとして英音楽の殿堂ウェンブリー・アリーナ公演が控えている。YOSHIKIがどんなパフォーマンス、どんな発言で沸かせるのか、注目したい
。(記者コラム・星野 浩司)

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