三人の植物化石の先生(3)木村達明先生 | 木の葉文庫

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木の葉は木の葉化石(植物化石)から由来しています。

 木村達明先生は東京学芸大学を退官され、自然史科学研究所というところに勤めておられました。ちょうど古生物学会の化石友の会に入会したのですが、この先生から、自然史講座があるので、来なさいとご連絡を受けました。

 

 そこで教えていただいたのが、植物化石の研究法です。神戸層群の化石はほとんど印象化石で葉の型が残っているだけです。ところが、炭化した葉化石には表皮細胞が残っているというのです。石からぺらぺらになった葉をはぎ取り、これを薬品でとかし、表皮細胞を顕微鏡でみるというものです。これまでの植物化石研究とはかなり異なった研究法をいえるでしょう。

 

 木村先生に教えていただいたのが、平成8年で、取り組みはじめできあがったのが平成23年、昨年あらたに取り組んでいますが、なかなか完成には及びません。しかし、もうすこしがんばって完成させていきたいと思います。

 師匠という感じの三人の先生から教わったことを糧に研究を続けていきたいと思っています。

 

 

※下は石からはがれそうになっているイチョウの葉化石(神戸層群産)と

ブルーバックス 植物の進化 浅間一男・木村達明