神戸層群化石研究会発足 | 木の葉文庫

木の葉文庫

木の葉は木の葉化石(植物化石)から由来しています。

 神戸の植物化石が好きで、長年集めていた。しかし、神戸層群白川累層というだけで、詳細なことはわからなかった。地質の方は地質のことばかり、植物化石の方は植物化石のことばかりでした。そこで、地質と植物化石の両方を調べ、「神戸層群の植物化石層」(地学研究45巻1号、1996年)として発表した。

 

 長年(約20年)の夢が完成された。その後は植物化石を研究する方法として、表皮細胞を調べることになった。これが平成8年頃であるから、一向に進んでいない、失敗の連続です。今も苦闘の連続です。

 

 ところで、昨年8月、神戸層群や古第三紀のことを研究しませんかという声があり、3人で一緒に研究会を作ることになった。最初は植物化石研究家の堀治三朗氏の化石採集地点の見直しをしようということになった。今は野外で残っている化石産地を追っているところです。

 

 一人でやろうと思ってもなかなか進まなかったことが、3人だと進んでいる。これは思ってもいなかったことで、非常に順調です。3人寄れば、文殊の知恵とかいいますが、まさにそのような気持ちがしています。

 

今はこの化石採集地点の見直しが大きなテーマですが、これが終われば何をしていくか。研究会はいろいろ目標をもって取りくんでいくでしょう。個人のテーマも合わさって、これが実現できればいいなと思っています。