小説っぽいもの#02 | 尤思の曖昧模糊なBlog

小説っぽいもの#02

注意以下の文面は全てフィクションです。



10月も中旬に差し迫ったある日のこと…
自分の部屋でバイトまでの時間をつぶすかのようにボーっと雑誌を眺めてたら、突然母が怒鳴りちらしながらノックもせず入って来た。

「進路はどうするの?」だとか、
「○○さんとこの○○ちゃんは○○の大学を受ける」だとか…止まりゃしない。

進路?
今は学校に通ってるワケじゃないんだから…

○○さんとこの○○ちゃんって誰?

などと頭の中でツッコミを入れてる最中も、母は喋り続けている…。

「スゴいものだ」
と感心しつつも、いい加減うるさく思えて来たので
「ちゃんと考えてるよ!」
と言ってみた。

母は一瞬黙ったが
「嘘!」
そう言うと、また喋り出した…。
もはや話に脈略は無い。
同じ話の繰り返しだ。

母の言葉を聞き流しながら、さっきまで読んでいた雑誌にふと目をやると『願書受付中』と見えた。
(おぉ、コレだ!)

「ホントに考えてるよ。今もコレ見てたんだから。」

やっと静かになった母が俺の差し出した雑誌を手に取り、まじまじと眺めている。

…そして
「お父さんに相談するから、この本借りるね。」
そう言うと部屋を出て行った…。

さて…
一体何が『願書受付中』だったんだろう?