豚のレバーは加熱しろー祝アニメ化決定ー | 夜半の月

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常ならむ 此の世と言えど あまりにも 想いはただに 夜半の月とは【自作】

徒然なるままに、医療や法律や経済や和歌などや音楽や映画やツーリングやエビアクアリウムについて書いて行こうと想います。研究者の目から見ての大学や受験についても書きます。

本作品は表題の元になる主人公が飲み会でノリで豚のレバーを生で食べて猛烈な腹痛に苦しみながら食中毒で意識不明になって異世界に豚で転移して始まる物語である。主人公が起きた時最初に見た風景は豚小屋で横になっている状態で他の豚と小屋の内装だった。直ぐに心を読めるメストリア王国のイエスマの美しい金髪の美少女ヒロインジェスに救われて板に乗せられ部屋へ連れて行って貰って豚になる魔法を主人公が疲れて寝ている間にいろいろ試して貰ったが結局ダメだったと伝えられた。イエスマとは王より下げ渡される記憶を消され念話以外の魔法は銀の首輪で封印された女性しかいない奴隷で16歳になれば解雇され王都へ苦難の旅をしなければならない魔術師である。イエスマは魔術師なので鯨みたいに無駄無く骨を含んで肉体全てに利用価値があり奴隷なので殺しても犯罪にならない為にイエスマ狩りが普通にある世界なので結構悍ましいダークファンタジーになるので読者を選ぶ作品と言える。コミカルな部分やジェスや他の猪や黒豚になった転移者と仲の良いイエスマとのやり取りのラブコメも有って楽しいんだけどシビアな部分との落差が激しい。苦難の旅をジェスと主人公ともう1人の愛するイエスマを殺された人間と旅をしていく物語で王都に着いたところでイエスマの謎が解かれジェスは素晴らしい人生を約束される。それから巻が進むとジェスの素晴らしい立場に反して王国の始祖の無茶の矛盾が軋轢を生み崩壊へと向かう話をサスペンスと戦記と王国維持へのチャレンジをしていくところが最高に面白い。ダークハイファンタジーが好きな人は是非とも一度は手に取って読んで欲しいと思う。まだ刊行点数も少ないので追っかけ易い作品です。

小説1〜6巻

コミカライズ1〜3巻

ジェスの主人公の豚を抱くシーンの口絵が尊い。