道徳感情論 | 夜半の月

夜半の月

常ならむ 此の世と言えど あまりにも 想いはただに 夜半の月とは【自作】

徒然なるままに、医療や法律や経済や和歌などや音楽や映画やツーリングやエビアクアリウムについて書いて行こうと想います。研究者の目から見ての大学や受験についても書きます。


これは一部に問題の有る記述は有るが政策論や法解釈学を展開する研究者や実務家には非常に参考になる記述が多い。その精髄は畢竟人間は欲望の動物で有ると云う前提を忘れてはいけないと云う事で有る。これは財政学の租税論でよく謂われる死荷重の問題点で有り、税制が経済を歪ませ企業や人間の行動を歪ませる事の根拠と言えよう。但し純粋経済合理性で動き易い企業と、経済合理性だけでは動かない多様な価値観を持つ人間との動きの差には注意が必要で有ると言える。
国富論(諸国民の富)やマルクス資本論やケインズ雇用及び利子に関する一般理論を読む際には必読書で有る。
此処での利他主義は他者評価に依存した利己主義の延長でしかない事に注意が必要で、道徳感情論と国富論は利己主義を基準にしている共通前提が有る事を気づかなければならない。
満足度:
★★★★★