角田 光代 「しあわせのねだん 」
お金にまつわるエッセイ集。
「Suicaカード5000円、定期入れ4500円」 とか、「蟹コース5820円」 とか。
その時々の 思ったことや経験を お金にからめている 軽快な文章でした。
おかねって、ひとそれぞれ価値観がちがいますよね。
これは買いだ!という場面だって、 みんな同じじゃないですし。
だから、共感できるような感じでは、なかったです。
ただ、ひとつ「そうかも」と納得したのが 20代に使ったお金がその人を物語る という文章。
ひたすらお酒を飲んで、飲まれた20代でも、飲みながら人との会話して
その中から得るものがたくさんある。
たくさん貯金して 使わずにいよう、とする人より ずっと人生豊かになるんじゃなかろうか、と。
そんなことを書いておられます。
確かに。そう感じるな。
使ったお金について、良いとか無駄とか 決めるのは自分だけれど
これは共感できました。
某カードのCMじゃないですが、"プライスレス"の部分でしょうね。