『~いちばん好きな場所は台所だと思う。』

そう、これこれ。この出だしでピンときました。

キッチン (吉本 ばなな) 角川文庫

私が好きな本の中の 一冊です。何度読んだだろう。。冒頭が印象的で、覚えていました。


私が大学1年のころ。ゼミの先生が何冊か本を携えてやってきて

「この中から選んで、論文をかいてもらう」と。

漫画あり、小説あり。どういう選択なんだ?と思いましたよ。

その中の一冊で、私のチョイスでした。


で、結局みかげ(主人公)の言葉をひろって、心の動きとかそんな関連のことを ちまちまと書いた記憶があります。


以後、なんだか気になって 何度も読んでいます。

なにがいいって、みかげの一生懸命なところや、雄一、雄一の母(?)との あったかい空気みたいなものがいいんでしょうね。台所の描写も好きです。

料理を作るシーンがたくさん出てくるのですが、誰かと「美味しいねっ」て食事できることは

幸せなことなんだなと漠然とおもったり。


でも、死 が下敷きになっているので ぱあっと明るいわけではないですが。

ばななさんの作品の特徴ですからね。


というわけで。冒頭からわかる、数少ない作品について。でした。

ほかには「我輩は猫である~」くらいですね(笑)