私、京都が好きです。落ち着く感じが何ともいえず。そこでコレ。(旅を扱う同人誌「旅の雑誌」掲載)

タイトル: いちげんさん  集英社文庫
  著者: デビット ゾペティ
 キーワード:京都が好き、旅が好き、外国人からみた感覚に興味あり、すばる文学賞、著者ファン!



●京都の人々は“いちげんさん”をどう迎えたのか

京都人は、“いちげんさん”に厳しいと聞くことがあります。この小説はこのテーマを国際的な目線でみた、と言えそうです。

 放浪旅を続けている“ガイジンの僕”が京都に惹かれ、大学生活を送った4年間のストーリー。ガイジンの僕が盲目の京子と恋に落ち、充実した時を過ごします。しかし、ある時ふと思うのです―「京子が違和感なく僕に接するのは外見が見えないから?」。旅する者の、土地になじめぬ違和感をすくい取ったような作品。随所に見られる巧みな言葉遊びにも注目です!