先の水曜日24日、祇園祭の後祭りの巡行があった。
後祭りは50年振りだとか、また大船鉾は150年振りに登場したと、ニュースでもそれなりに取り上げられてた。
山鉾巡行の当日は残念ながら見には行けなかったけど、ちょうど直前の日曜に見に行ってた。
さて、宵山に合わせてNHKスペシャル「祇園祭 千年の謎」の特集番組をやってた中に、その時に写真に収めた絨毯のことが放送されてたので、備忘録がてらまとめてみた。
番組で紹介されていたのがヤン・ステーンの《アントニオとクレオパトラの宴》という絵画の中で、足元に描かれた星模様の絨毯。
オランダでは同様の絨毯が度々描かれていたにもかかわらず、現物が一枚も無いということだった。それが…
これ。北観音山に飾られていたもの。
どうしてこれがここに?をもう少し詳しく聞きたかった気もするが、万事は京都人の「粋」なはからいによるもので、詮索は無用らしい。
ちょうど南観音山から北観音山へと見ていく中で偶然撮影した一枚でした。
そもそも…
の、鮮やかな赤色と飛天が目に入り、遠きシルクロードに思いを馳せていた折のこと。
絨毯の詳細なことは頭には残らなかったが、中には17世紀に東インド会社などを通じて徳川家に渡った数枚の絨毯やタペストリーが、金沢の前田家などに下賜され、さらに貸付の代わりとして三井屋、伊藤屋に手渡ったものがハレの場として山鉾に飾られたのが今に至るのでは、との解説であった。
思わずう~んと唸ってしまった。
なお、美術散歩(とら)さんのブログを参照しました Art & Bell by Tora
また、民族染色の専門店ギャラリートライブさんのブログ ギャラリートライブ にもこの日の番組のことが書かれていました。
あと、何人かの方がブログ等で引用されていた国立民族学博物館の20周年記念図録『図録シルクロードの華 ~絨毯~』を古書で注文、2000円でした。
また同展示会の記録が東西美術交流研究センターに写真付きで保存されていた