読んだ感想。
 
★★★
 
シンガポールもともと出生率が低いから、供給が需要を大きく上回っているように思う。なので単純比較はできない。
 
日本で働くことは辛いこと。会社に滅私奉公ご奉仕して裏切る(退職する)事があるなら待遇はがた下がり。
 
そのため出産があって全身全霊ご奉仕できない女性は敬遠されがち。もし自分が女性なら、日本で働くのが辛いから、極力働かなくていい選択肢を探すだろう。結婚とかしてもせいぜいパートくらい。
 
★★★
 
シンガポールで働くの辛い事じゃない。あくまで学校の延長のようなイメージ。嫌なら辞めればいいし、似たようなフィールドで経験を積めば転職先での給料も上がる。
 
雇い主もそれを分かってるから女性だからと敬遠する事はないし、全身全霊かけて会社にご奉仕する必要もない。出産前に適当に育休とって適当に復帰できそう。
 
子供がいても、月5万円くらいでメイドを雇えるし、両親(お祖母ちゃん&おじいちゃん)に子供の世話を頼む事もできる。家事にしたって毎日掃除とかあえりない。家事=手の空いた人間が適当にやるもの。料理ふくめて。
 
★★★
 
なのでシンガポールに待機児童がいないワケは出生率が日本に比べて低いのもあるけど。
 
ー仕事楽ちんだから女性が育休数カ月とって復帰しやすい
ー女性も金稼いでるから保育園高くてもお金だせるしメイドも雇える
ー親の両親も近くに住んでるから何時でも子育ての手伝い頼める
 
つまり仕事も子育ても超適当でOKだから。いやシンガポールが適当なのではなく日本が完璧主義すぎるから。
 
★★★
 
日本は殆どの家庭が核家族であるにも関わらず…
 
ー完璧な会社での滅私奉公、
ー完璧な認可保育園(安くて高品質)の確保
ー完璧主義な子育て(1年育休がっつり)
 
を女性に強要している。自分が女性で適当に結婚してパートあるいは専業主婦でもしてたら「女性の活用推進?とんでもね〜やってられるか」と思う。
 
目指すべきは女性が活躍できる社会なのではなく、女性が活躍してもええと思えるような負担の少ない「適当社会」じゃないだろうか。
 
社会が適当、仕事が適当なら、フルタイムで働いている男性も家事をするようになるだろう。求められる家事の品質も適当なら尚更。
 
つまり重複するけど、シンガポールに待機児童がいないのはシンガポールは(日本に比べて)「超絶適当社会」だから。世界的にみたら多分普通か少し適当じゃないくらいだろうけど。