白黒の舞台に踊る〇◇静かに眺む一輪の花
饒舌な沈黙もあり沈黙な饒舌もある夜に明月
なぜいけばなに魅力を感じるか、そこには、花の名前や花言葉を知らなくてもいい、つまり、言葉を介せず花と対話ができるという不思議さがあるからだと、時々そう思っている。
或いは、心がいけばなを通して、自然と語り合い、また、自然に融け込み、しばし、自分の存在すら忘れさせてくれる解放感、爽快感を無意識に味わわせてくれるとも言えよう。
花を生ける時、只管花との無言な会話に没頭でき、そこには欺瞞、打算などが、入る隙間もなく、読まなければならない空気も漂わず、ただ、沈黙に包まれている心地よさがある。
また、生けた後、その作品の意味など考えたりすると、如何にも蒼白な言葉を使わなければならないという事実に遭遇するとより生け花に魅了されずにいられない不思議さがある。
2020-2-23
