もう、限界ぎりぎりバテ子の MAY です。 なんとか頑張ってます…。
5月に逝去したとっつぁん(父)にまつわる記録を残しています。
なにかのご参考になれば、嬉しいです。
■■⑫ 反応係。
5/18の朝。病院へ行く。 ※ドラマみたいに引っ張ってます。
とっつぁんは大部屋であった。ほかにも入院患者さんがいらっしゃるのだ。
どう見ても風前の灯な容態のとっつぁん。
同室の人に申し訳ないなぁと思いつつ。 部屋に入る。
…と。 とっつぁんのベッドがないっ!
えっ!
えぇぇぇ~っっっ!!!
あわてて看護師詰所へ。
M「あの…あのあの。とっつぁんの家族の者ですがっ!!!」
-「あぁ。とっつぁんさん、看護師詰所にいらっしゃいますよ。」
夜中に不安定な状態があり、ベッドごと詰所に移動して様子を見ていたとのこと。
-「心配させてすみません。引継ぎがすんだら、お部屋に戻りましょう。
明日、個室がひとつ空きます。そしたら個室に変わりましょうね」
M「は…はい。おねがいします。」
詰所の片隅。カーテンで仕切ってもらい、ベッドの横に座る。
M「おはよ~。来たよ~。」
T「あ~」
M「看護師さんに囲まれて、よかったね♪」
しばらくして大部屋へ戻る。同じ部屋だが窓ぎわに変えてもらえた。
窓から見える景色。やっぱり緑の自然はいいな。ホッとする。
酸素の低下による意識混濁で、ボ~っと寝ぼけた状態のとっつぁん。
私が横に座っているのはわかっているようだが、知らん顔して目を閉じている。
そんなとっつぁんだが、娘の私に、ある任務を与えていた。
ひとつは、オシッコ係。
尿とりパットというものを某所にあてられていて
オシッコが出るとパット君が吸収してくれるようになっている。
目を閉じたまま、時々「あ~」しか言わないとっつぁんだが
オシッコが出ると「あ~、あ~、あ~」と言いつつ、もぞもぞ動くのである。
M「ん?オシッコ出た?出たね?」 ナースコールを押して
M「すみませ~ん。あの~。オシッコ出たみたいです~」
そして。もうひとつ。クリップ係。
とっつぁんは、指先に酸素計測器をつけられていた。
洗濯ばさみみたいな小さな機械である。
このクリップが、どうも うっとおしいらしい。いつも外そうとする。
そのたびに
「これはね、大事な機械だから。つけておいてね」 つけ直すのである。
ボ~っとしてはいるものの、茶目っ気たっぷりのとっつぁん。
突然、目をパチッと開ける。
M「ん?なになに?どうしたの?」 顔を覗き込む。
と、目を右から左へ移動させる。
M「ん?なになに?」 目の動きを追う。
とっつぁんは、左手で右手をおおい隠す。
そして、目に注意を惹きつけておいて左手でクリップをそっと外し。
目を閉じる…。
M「やられた~。 も~。 これは。 つけておいて。 ねっ。」
T「ふははははは…」 楽しそうに笑う、とっつぁんなのであった。
どこまでどうなんだか。 わからないったら。 も~。
つづく ■⑬ 男女の会話。
人間ってフシギだな。 びすた~り、びすた~り。