今年に入ってからセイコーのダイバーズで増えているもの、それはタイトルに書いた「4時半位置のデイト表示」です。




ミニツナ缶(ベイビーツナ缶)

2021年1月15日発売のネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)モデル(右上)が最初でしょうか。


その次が「セカンドダイバー現代デザイン」

2021年2月26日発表(7月9日発売)のSBDX045, SBDX047


トータス(ダイバーズではありませんが)

2021年4月発表(5月14日発売)のSBDY099, SBDY101, SBDY103
(9月10日にSBDY111, SBDY113が追加)


そして「1968 現代デザイン」も4時半位置のデイトになるようです。

出典:Seiko Contemporanei

https://grupposeiko1881.forumfree.it/m/?t=78115526&st=405#entry652288907



これらの機種の共通点として、リューズも4時~4時半にありますね。




「1959 初代アルピニスト復刻」はリューズ3時位置ですが、復刻版なのでデザイン優先かな。




ダイバーズウォッチ規格改訂への対応


今年、ISO (JIS) のダイバーズウォッチ規格が改訂になり、アナログ時計では5分ごとのインデックスに夜光が必要になりました。


5.3  判読性

5.3.1 明るい所

  6.5.1によって試験を行ったとき,潜水時間表示計は,50 lxの最低照度で明確に確認できなければならない。

5.3.2 暗い所

  6.5.1によって試験を行ったとき,潜水時計は次のa)   e)の項目が,明確に確認できなければならない。

a) 時刻表示(分表示は,時表示から明確に識別可能であること)

b) 潜水時間表示計による潜水経過時間又は残り時間の表示

c) アナログ表示の場合,5分ごとを指示する表示

d) 潜水時計の作動(秒針の動き,秒コロンの点滅など)

e) 電子式時計においては,電池切れ予告の表示

 (「物欲の塊」さんブログに「わんわんお」名でコメントしたことがありました)てへぺろ



この規格改訂への対応のため、セイコーは昨年12月発売のダイバーズウォッチから3時のデイト窓の右側に夜光を追加しました。


この対応方法ですが、夜光追加を歓迎する意見も、否定的な意見(下記)も見かけます。

  • 夜光部が小さい
  • 円周からはみ出している
  • 分秒の目盛を潰している
  • やっつけ仕事でデザインを壊している

4時半位置のデイト機種が増えてきていることを考えると、この3時位置のデイト横の夜光追加は暫定的なものだったのかなとも思えます。




実用性とデザインの両立は


4時半位置のデイト表示はインデックスを邪魔しないようにか、濃色の文字盤では黒地に白文字、淡色の文字盤では白地に黒文字です。


遠目では日付が読み取りにくく、実用性は下がっているのではないでしょうか。




今後の展開?


今後は他のダイバーズ、例えば3時位置にデイト窓とリューズがある「ファーストダイバー現代デザイン(SBDC10X系)」も表示位置が変わるのでしょうか。


曜日付きのダイバーズ(キングタートル、モンスターなど)はどうなるのかなぁ。キョロキョロ




ノンデイト化(個人的な期待)


6R35のノンデイト版6R31も少しずつ使われ始めています。


https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage/sarx087 


海外モデル(未発売?)



前出のISO(JIS)規格では日付表示は規定されていません。

「ファーストダイバー現代デザイン」のノンデイト版が出るなら、おじさんはすぐに買ってしまうことでしょう。ウインク