乗り越えられるか心配だった3月末、4月の初旬が過ぎていく。
仕事上では、ひとつの山は超えることができたのだと思う。
つい数日前まで真冬の寒さだった風は
突如初夏の陽気に変わり
大好きだったはずの夏の匂いは
昨年の夏の記憶を呼び起こす。
君を1人にするのはとても心配だから
あと20年は絶対生きるよ、と言っていた彼は
入籍後1年半で意識を無くしてしまった。
あれから8ヶ月。
あまりにも色々ありすぎて無我夢中だった。
「強いね」と言われることもあったけど
本来、強くなんかない。
どんなに泣いたって、逃げる道なんてどこにもなかったから。
気がつけば、最後の一葉。
春になればまた新しい葉をだしていくことができるのか
そもそも穏やかな春が来ることがあるのか
不安になることも少なくない。
時折差し伸べられる誰かの優しい手に救われながらなんとか日々をつないでる。
弱音モードで迎えた、新しい季節。
次女の教科書で
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」というお話に出会って
涙がほろり。
怒涛の真っ只中にいた2月。
姉夫婦が誘ってくれて、梅のお花見に行った。
まだ花はほとんど咲いていなかったけど
つぼみの美しさを知った。
そして、今はあちらこちらに、
大好きな野の花が咲いている。
だいじょうぶ、きっとだいじょうぶ。