なるべく心を閉ざしている。
「感情」がなるべく動かされないように。
なんの思い出もない、歌詞の入ってこない曲を選んで聞き
なるべく平和な小説や映画を見る。
それでも飲み込まれそうなときは
難しい文章をひたすら無心にワードに打ち込む。
それができるようになっただけ前進なのかもしれない。
少し前はそれさえできなかったから。
でもまだ正面から向き合うことができるようになるまでには遠い。
日中は「感情」となるべく遠いところに意識的にいるようにしていられるけど
夜寝ているときは、意識でコントロールできないから
朝起きた瞬間はたいてい悲しいことを考えているし
うなされて起きることも少なくない。
正直、ふとしたことで、どっと崩れ落ちそうになる時もある。
突風のように、生きることに投げやりな気持ちが押し寄せることもある。
でも、粘っていたい。
頑張っていたい。
今までずっとゆだねていた気がする自分自身を
ちゃんと自分で支えてみたい。
色々な色でぬりつぶしてきた自分のものさしを
ちゃんと透明に磨きなおして判断をすること
卑下して言い訳しないこと
悲しみにひたらないこと
認めること、時には甘やかすこと
そして前を向いて歩き続ける力をちゃんと自分で。
コロナ禍で、直接顔を見ることも声をかけることもできないけど、
彼の意識はまだ戻っていない。
片目がしっかり開くようになったけど、焦点は定まらず。
原因不明の熱が続いていて、日々戦って頑張っているのだと思う。
3か月目。
私も、私の場所で。