是枝監督の映画のお話の続き。
どの作品にも、心にズンと響く台詞があるのですが
「海よりもまだ深く」の言葉が
今すごく頭の中でループしてます。
以下、私の記憶に基づく正確ではない引用…!
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「なぜ男は今を愛せないのかね。
失ったものや叶わない夢ばかり追いかけて。
幸せはね、何かをあきらめないと手にできないもんなのよ」
「海よりも深く誰かを愛したことなんてないわねぇ。
普通はないわよ。だから生きていけるのよ。」
「人生は単純よ」
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失ったもの、取り返せないもの
叶わないものばかり追いかけてるのは
何も男に限ったことじゃない。
「幸せは、何かをあきらめないと手にできない。」
その言葉がとにかくズーンときて、
でも何も答えを出せずにいます。
あきらめないといけないものは一体何なのだろう。
自然の原理により物理的に手に入らないものなら
あきらめがつく。
でもそこに1パーセントでも可能性があると
期待をしてしまう。
希望を持ってしまう。
希望を持つが故に、努力をして、望んだ方向に近づけるのものも確実にある。
一方で、努力をしても報われずに傷つくものや
希望を持ったがゆえに失望したり
絶望に変わって、立ち上がれなくなってしまうものもある。
でも、
期待しなければ
希望を持たなければ
傷つかないですむと明らかだったとしたら
あきらめられるのかな。
あきらめなくちゃと思っても、あきらめられないものもきっとある。
そして
あきらめなくちゃ手に入らない幸せがある一方で
気がついてないけど実はしっかりと存在している幸せもある。
映画の台詞にもあるように、、人生はきっと単純なのだろうと思う。
でもその単純さが、なかなかわからない!
…というわけで、頭の中でループして
蜘蛛の巣になりつつあります。
ふと見上げた空を、綺麗だなと思うのと同じように
物事を捉えられたら良いのだけど。