許さない。
今日母と電話をした。
義妹の出産祝いについて話した。
現金だけだと物足りないかと聞いたら、手作りの子供用のリュックが実家の私の部屋に置きっぱなしだからそれを一緒に贈ったらどうかと言われた。
その際に、
「あんたは使う気がないやろうけん」
と、言われた。
そうするに子供を産むつもりがないあんたに子供用リュックは必要ないと小言をさらっと言われたのだ。
3月に長崎に帰省した際、帰りの空港で手荷物検査を受けるためにゲート前で手を振っていた私に近寄り、ふいに叔母が小さな声で言った。
「病院に行きなさい」
私はそのまま俯いてゲートを潜り、帰りの飛行機の中で泣いた。
2年前の秋、私は妊娠した。
7週でまだ心音も確認が出来てなかったが、旦那が周りに早く知らせたかったようですぐに身内に電話した。
その時に離婚した父が母との電話で赤ちゃんの性別について話をしたらしい。
実父は普段は優しいが、元消防士で真面目で厳しい。
「長男の嫁なら男を産まなきゃいけないだろ」
その2週間後、私は流産した。
心音が確認出来なかったからだ。
手術の前にダメ元でもう一度エコーをしてもらえないか先生にお願いしたかったが、出張前で予約がたくさん入っていたらしく忙しそうで言えなかった。
男か女かなんてどうでもよかった
手術中ずっと泣いていた
跡継ぎなんてどうでもいい
この手術の悲しみと惨めさを知っている人なら決して言わない言葉だ。
出産は命懸けだ。
周りの雑音で気持ちが揺らいだり、悩んだりしたくない。
医療が発達した現在でも、年間約50名が出産によって亡くなるらしい。
なんてお節介なんだろう。
妊娠、出産が簡単だったら好き放題言えばいい。
でも前述のとおり、妊娠は奇跡で出産は命懸け。
わたしはもし出産するなら自分のためにしたい。
若い夫婦に
「子供は早い方がいい」
「病院には行ったの?」
なんて言わないでほしい。
言われなくてもわかってるし、夫婦によってそれぞれの事情がある。
私は執念深い。
親切心で言ってあげたつもりでも傷付いてるし、傷付けられた方は覚えている。いじめと一緒だ。
義妹が赤ちゃんや家族4人笑顔で集合している写真をめちゃくちゃ送ってくる。
厳密にはグループLINEだが義父母も一緒のため抜けれない。
私は出産祝いに何を送ればいいのか、おめでとうの連絡のタイミングを失ったため今更するべきか自問自答している。
当の本人たちは幸せいっぱいで周りのことなど気にしてないだろう。
子供がいないとこんな小言を言われ、劣等感を抱えながら一生生きていくと思うと憂鬱だ。
出産しないならその覚悟をしなくてはいけない。
出産してもしなくても結局女は強くならなきゃいけないんだな。。。