【 ショウくん 】 | 今日も、この世界とあなたはうつくしい

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自分自身でいることが楽しくなる。
ひとりひとりのユニークな輝きに光をあてる。
そんな写真を撮っているフォトグラファーのブログです。

 

 

立派な太鼓腹。

ゴリラのショウくん。

奥さんを10年ほど前に亡くして

今、彼は一人暮らしをしている。
 

 

 

意気消沈した彼は、

何も食べられず

生きる力を失ってしまったこともあるそうな。

 

 

 

200kgもある

筋骨隆々のこの生き物は、

傷心で死んでしまうぐらいの

ガラスのハートを抱えている。

 

人の飼育下に伴う

さまざまな変化にも

とても弱い。

 

 

恋愛にも、慎重。

幼なじみとは恋に落ちない。

(だけどずっと仲良し)

 

 

ゴリラの

このような繊細な感性を知った時

私は、最初とっても衝撃を受けた。

 

 

生き物だもん。

みな色々あって心が動いて当然だ、と 

私は彼らに教えてもらったんだと思う。

 

 

 

ショウくんは、奥さんのダイコさんと仲良しだった。

二人は、子供の頃からずっと一緒で姉弟のように育った。

二人の間に、子供は来なかったけど

何の問題もなく二人は仲良しだった。

 

 

野生では、

一頭のオスに、奥さんが複数いる。

飼育下では、その環境作り自体がなかなか難しい。

(日本では上野動物園が一番、その環境に近い)

 

 

 

ジャングルを歩いていれば新しい出会いがあるのだろうけど・・・

と、私はいつも思うのだ。

 

 

 

 

 

彼の両まぶたには

コブがある。

 

まぶたをポリポリ掻く癖があり

腫れてコブのようになった。

(現在、お薬による療養中)

 

 

いいか、悪いか

なんとなく愛嬌のある風貌になった。

 

 

 

 

 

 

彼の庭には畑がある。

野菜の成長を待って食べる。

(苦手なものは、隣のオランウータンの部屋へ投げ込む)

(好きなやつは、成長を待たずにパクリ)

 

 

 

 

 

彼は、ひとつひとつ

手にとってゆっくり食べる。

キャベツ、ニンジン、果物各種。

 

 

クリスマスに特製ケーキをいただくと

好きなフルーツを選んで

ひとつずつ指でつまんで食べる。

 

子供ゴリラは顔ごとケーキにつっこむ。

でも、彼は酸いもあまいも知った大人なのだ。

好きなものを丁寧に食べる。

 

 

 

 

お隣に暮らす

オランウータンのバリくんが

しきりに立ち上がって

ショウくんの様子を眺めている。

「今日の朝ごはんは何?」

 

 

 

野生では、絶対に出会わない組み合わせ。

(オランウータンはアジアにしかいない。ゴリラはアフリカにしかいない。)

 

 

 

それを、聞いているんだかいないんだか。

彼は、マイペースにひとり時間を過ごしている。

 

 

 

静かな浜松の動物園。

また会いに行きますね。