(「BOOK」データベースより)

 

就職、結婚、出産、子育て、嫁姑、実家との確執、職場復帰…

故郷を離れた18歳から40年、3人は悩みを語り合ってきた。時には口に出せない痛みを抱えながら―。

 

・オススメ年齢  :1960年生まれ前後の世代

・読みやすさ   :★★★★☆

・共感度      :★★★☆☆

 

 

~感想~

 

男女雇用機会均等法が施行される前の1982年に大学を卒業する3人の女性の話。

 

施行されて何十年もたった今も、

「女性社員に総合職はありません。女性は結婚したら退職される方が多いです」と

説明会で堂々と話す企業がある。

 

だから、男女雇用機会均等法って何の意味のある法律何だろうなぁと思っていた。

 

しかしこの法律が施行される前の主人公たちの現実はもっと厳しい。

まず求人募集は男女別。

 

そして女子学生の募集項目に

「自宅通勤に限る」 と

書いてあるのだ。

 

まだ大学に入るのが難しい時代に、

男子学生と同じように必死に勉強して、いい大学に入って、

地方から出てきた女子学生は本当に絶望的だった。

 

「だから、女に仕事なんて期待してないんだってば。私たちは社会人になるんでもなく、仕事をする人間でもなくて、単に女なんだってば。オ、ン、ナ!」

 

主人公のこのセリフは絶望を含んだ悲痛な叫びだ。

 

このことからも、男女雇用機会均等法が施行されたのは、

大切な意味を持っていたのだと思う。

 

その後3人は、それぞれ結婚して、子どもも生まれる。

子どもは、自分と同じような失敗をしない人生を歩ませないと…!と思いながら育てるが…?

 

 

主人公と同じくらいの世代の人が読んだら、きっと共感がするところが多い。

また、自分の人生も振り返るような読後感のある小説なのではないかなと感じた。