正直、香港映画は、まず俳優ありきで見てきたので、監督と言えば、ウォン・カーウァイぐらいしか知らない私。
しかーし!
ブログでも書きましたが、先日、久々に見た香港映画「暗戦(邦題:デッドエンド)」が、思った以上に面白くて、この人の映画をもっと見たいなぁと思いました。
その「暗戦」の監督こそが、ジョニ・ートー。
「ジョニートーにハズレなし」と言われているらしいデス。

予告(香港版)
通な方は、香港ノワールこそジョニ・ートー!なんだろうけど、今、私が見たいのは、「あ~面白かった!さて、今晩の夕食は何にしよう?」ぐらいに後を引かない軽めな映画。
暗戦の続編もあるけど、DVDのレビューを見るに、ひかれない。
ラウチンワンが出ているのとか、エレクションとか怖そうだし、、、。
娯楽性の強いものなら、初心に戻ってアンディかなぁ~と選んだのが「盲探(邦題:名探偵ゴッドアイ)」。

「盲探」予告(香港版)
変な邦題。暗戦もそうだけど、原題や英題そのまんまじゃダメなの?
まぁ、BLIND DETECTEVEもdetectiveが、発音が日本人の口に馴染まないのかな。
だからって神の目って、、、。なんかシックスセンスの少年みたいな、神がかり的なの想像しちゃう。
まぁ、結論からいえば、シックスセンスなシーンが無いわけではないです。
でも、あくまでそれは主人公ジョンストンの頭の中を映像化しているだけで、彼が特殊能力者ってわけじゃない。
あらすじというか、さわりの部分は、こう。
ジョンストン(アンディラウ)は元敏腕刑事の探偵。
刑事時代に失明し、現在は警察の出す報奨金を手に入れるべく、未解決事件を日々捜査をしている。
ジョンストンの元同僚であり唯一の友人シトは、現役の刑事。
シトはある日、捜査中のジョンストンを部下に尾行させ、難事件の犯人をジョンストンが通報する前に逮捕し手柄を横取りしてしまう。
その逮捕劇をつぶさに見ていたシトの部下ホー(サミー・チェン)は、ジョンストンを敬愛し、16年前に失踪した友人シウマンを探してほしいと依頼する。
依頼費もかなりふっかけたジョンストンだが、推理が苦手なホーに、捜査指南のサービスと称し、彼女を他の事件の捜査に引きずり込む。
けなげで、運動神経抜群のホーは、ジョンストンの目となり手足となり、彼と共に事件を解決していく。
ってな感じ。
DVDの表紙だけみると、かなりシリアスな映画だし、予告編をみれば怖げなサスペンス映画。
でも中身は、う~んなんだろ?
サスペンスアクションラブコメディ?
なんじゃそりゃ(笑)。
軸は、先の読めないサスペンス。
それにアンディとサミーの可笑しなかけ合いと、体当たりなアクション、猟奇的な登場人物、などなどが混ざり合い、一つの映画として違和感なく仕上がっているのがすごい。
何でも食材になる広東料理が如く、面白いものは何でも楽しんでしまう、さすが香港。
見どころは、サミーの七変化。
事件当事者になりきれ!とジョンストンに指図されたサミーは、潮州弁のオッサンから、ムカつくオバサンギャンブラー、果ては失恋した何人もの女性それぞれになりきってみせる。
かなりのムチャ振りを真面目にこなすサミーと、何だかズルくて図々しいアンディなんだけど、見ていて飽きないし、同情したり、反感を持ちつつも二人には好感を持ってしまう。
サミーいいね、前から結構すきで、彼女のVCDも持ってるけど、また好きになっちゃうわ。
香港映画って、容赦ないけど、この映画は、救いようのない中にも、少しは救われる要素があり、怖がりの私でも許容範囲の展開。
というか、そんなの気にせず、物語に入り込んで一気に最後までドキドキしながら見てしまう、映画らしい映画。
楽しいです。
ちなみに、この映画のDVDは字幕版のみで、日本語吹き替えなし。
音声は広東語がほとんどと、ダンス教室のお姉さんと、珠海の場面だけ普通話(中国標準語)。
珠海も広東省なのに、なんで普通話なんだろ?
気になって調べると、地方からの移住者の多い珠海中心部は、普通話なんですって!
へぇ!
普段は横柄なのに、潜入捜査中は、紳士というか腰の低いジョンストンの口調が、普通話しか分からない私でも楽しめて良かったです。
いい感じに年をとって、こなれて軽いアンディと、キレイなのになりふり構わず体張ってるサミー。
ジョニー・トーも楽しんで撮ってるんだろうな~という映画です。
香港映画って、子供のころジャッキー・チェン見た以来だわ!という方、
2046見たけど「う~ん」な感じで、それっきりな方、
インファナルアフェアとか重くて、、、なんて方
たまにはこんな香港映画もどうでしょう?
ハズレじゃないと、思いますよ。