春くんへ
アナタがこのウチにいなくなってから2週間近く経ちました。
今、アナタはどこで何をしてるの?
ワタシはアナタがいなくなったこと、まだ実感できずにいます。
朝、「じゃ、行ってくるわ!」と元気に笑顔で家を出て行ったアナタ。
疲れた顔して「ただいま」と帰ってくるのが当たり前だと思っていたのに・・・・・。
真夜中、帰ってきたアナタは何度呼びかけても、誰が呼びかけても、
どんなに揺さぶっても目を開けてはくれなかったね。
雨の中、深夜だったにも関わらず、たくさんの友達がかけつけてくれた。
「なんで?」
「どういうこと?」
みんなは口々に言ったけど、それを一番訊きたいのはワタシ。
「なんで?」 「どうして?」 「一体何が起こったの?」
でもアナタは答えてくれない。
ただ黙って眠っているだけ。
触れると氷のように冷たくて、まるでアナタじゃないような気がした。
病院で触ったアナタの体はあんなに熱かったのに・・・・・・。
ワタシが生まれてからの半分以上の時間、アナタと過ごしたよね。
そしてアナタはどういうワケだか、こんなわがままなワタシを選んでくれた。
アナタがいなくなった今、ワタシはすごく大きな愛で包まれていたんだと、
今更ながらに実感しています。
ワタシのどんなわがままな意見にも、文句を言いながらも最後には受け止めてくれた。
みんなに言ってたんだよね。
「彼女は早くに俺と結婚して遊んでなかったからいいねん。」
ホントに大概のことは自由にさせてくれた。
運転免許をとらせてくれたこと。
子供が生まれた後も仕事をさせてくれたこと。
飲み会にも参加させてくれたこと。
海外にまでケンちゃんを追っかけさせてくれたこと。
ホントにいろんなことを思うようにさせてくれた。
子供たちには厳しく口うるさかったアナタ。
でもワタシには甘かったよね。
なんであんなに甘かったんだろう?
アナタにとってワタシは、決して理想通りのいい嫁ではなかったはずなのに・・・・・。
アナタとの思い出は数えきれないくらいある。
ワタシの記憶のどこを辿ってもアナタの姿があった。
今、ひとつひとつを思い出してみるけど、なぜだか涙が出てこないの。
思いっきり泣けば、少しは楽になれる気がするけど泣けない。
2ヶ月前、母が亡くなり、続けてアナタが逝き、
ワタシの中の何かが狂ってしまったのかもしれない。
友達や知人がアナタの遺影を前に涙を流しているのを見ると羨ましくて仕方ないよ。
ワタシの前には真っ暗な空間が広がっているだけ。
子どもたちの体温は感じるけど、不安で不安で仕方ない。
ワタシの傍にいつもいてくれたアナタがいないから・・・・・・。
「お前は一人では何にもできないヤツだ。」
いつもそう言ってたクセに、そんなワタシを一人で残していくなんてヒドイよ。
今、アナタはどんな気持ちでいるんだろう。
ワタシは自分の気持ちを整理して泣けるようになるまでには時間がかかりそう。
まだ、アナタがヒョコっと帰ってきそうな気がして仕方ないから・・・・・。
ねぇ、春くん。
どんなに願っても、どんなに駄々をこねても、もう一度手にすることができないものもあるんだね。
この歳になって初めてわかった気がするよ。
そしてワタシがアナタのくれた幸せに包まれていたんだということも・・・・・。
アナタが甘やかしてきた分、
これからのワタシの人生はきっと辛いものになるんだろうね。
でもアナタが残してくれた子どもたちのためにも、しっかり生きていかなきゃいけない。
どうか強くなる勇気を下さい。
それがワタシの最後のわがままです。
こんなワタシを選んでくれてありがとう。
ワタシを諦めないでくれてありがとう。
いつもどんな時もワタシの傍にいてくれてありがとう。
たくさんの幸せをありがとう。
そして・・・・・・大きな愛をありがとう。
アナタと共に生きることができて、ワタシは本当に幸せでした。
いつか生まれ変わっても絶対にワタシを見つけてね。
その時ワタシがどんなに抵抗しても諦めないでね。
そして今度はワタシの命が終わるまで、ワタシの傍にいて下さい。
約束ね。
葬儀屋さんがビックリするぐらいの人たちに送られて逝ったアナタ。
きっとみんなの心の中にアナタは生き続けるのでしょう。
これからのみんなの人生、遠くから応援していてね。
別れの言葉は言いたくないから・・・・・・。
ありがとう・・・・・・そして、これからもよろしく。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
皆さん、ご無沙汰しております。
↑にあるように、ワタシの人生のパートナーであるダンナどんが逝きました。
お花企画でのネームボードを担当製作していたので、
ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
ギリギリにならないと腰をあげない人だったので、
徹夜でネームボードを作り、寝ずに仕事に出かけることもありました。
でも人に喜んでもらうことにとても喜びを感じる人だったので、
お花企画が立ち上がると嬉しそうに協力してくれていました。
皆さんが下さったお礼の言葉を伝えるとホントに喜んで、
「次はどんなテーマで作ろう?」と嬉しそうな顔で言っていました。
でももう、あの顔も見ることができません。
今回、このことを知ってご心配や励ましのメールを下さった方々、
弔電を送って下さった方々、
葬儀に参列して下さった方、
本当にありがとうございました。
お礼の電話もメールも返せずにいたこと、本当に申し訳なく思っています。
ごめんなさい。
でもワタシたち親子は、とりあえず元気にしています。
王子たちも学校に通い始め、姫はバイトに行き、ワタシも仕事に復帰しました。
時々ダンナどんの話もしますが、やっぱり家族全員が未だ信じられない気持ちで、
なんだか宙をフワフワ浮いてる感覚です。
これから少しづつ現実と向き合っていかなきゃいけなくなると思いますが、
なんとか家族で力を合わせて乗り切っていきたいと思います。
そんなワケでしばらくは更新もできないかもしれないし、
ケンちゃんを追いかけることもできないと思いますが、
スーを通じて出逢えた方々とこれからも繋がっていきたいと思うので、
ココは閉じずにいます。
不安に押しつぶされそうな時、ダンナどんが恋しくて仕方なくなった時、
どうしていいのかわからず迷った時にはまた出没して独り言を呟くかもしれません。
よろしければその時、また相手をしてやって下さい。
明日も明後日も、その先ずっと、
皆さんの大切な人たちが元気で、
皆さんがいつも笑っていられますように・・・・・・・☆