一期一会
先日倒れた叔母がとうとう他界した。
倒れてからちょうど15日。
連絡をもらって病院に駆けつける間、
車の窓から外を流れる街灯を眺めながら、
涙のひとつもこぼれなかった。
「ワタシってやっぱり、感情のどこかが欠けてるのかもしれない・・・。」
そう思った。
冷たくなった叔母の頬に触れた時、初めて涙がこぼれた。
だけどそれは、悲しかったからじゃないような気がする。
「最後におばちゃんと喋ったの、いつだっけ・・・・・?」
車の中でずっと思い出そうとしていたこと。
でも結局思い出せなかった。
なんだか自分がすごくひどい人間に思えたから・・・・だから涙が出たんだと思う。
一番最後におばちゃんと話した時、
ワタシはどんなことを言ったんだろう?
忙しさにかまけて、ひどく素っ気なくしてたんじゃないだろうか?
人と人の繋がりは「一期一会」。
いつでも、誰に対しても、優しい気持ちで接したい。
だけどそれは簡単なようでいて、すごく難しくて・・・・・・。
おばちゃんが最後に見たワタシの顔は、笑顔だったんだろうか・・・・・?