一期一会 | 空の行方☆

一期一会





先日倒れた叔母がとうとう他界した。







倒れてからちょうど15日。






連絡をもらって病院に駆けつける間、

車の窓から外を流れる街灯を眺めながら、

涙のひとつもこぼれなかった。






「ワタシってやっぱり、感情のどこかが欠けてるのかもしれない・・・。」






そう思った。






冷たくなった叔母の頬に触れた時、初めて涙がこぼれた。

だけどそれは、悲しかったからじゃないような気がする。







「最後におばちゃんと喋ったの、いつだっけ・・・・・?」







車の中でずっと思い出そうとしていたこと。

でも結局思い出せなかった。







なんだか自分がすごくひどい人間に思えたから・・・・だから涙が出たんだと思う。







一番最後におばちゃんと話した時、

ワタシはどんなことを言ったんだろう?

忙しさにかまけて、ひどく素っ気なくしてたんじゃないだろうか?








人と人の繋がりは「一期一会」。








いつでも、誰に対しても、優しい気持ちで接したい。

だけどそれは簡単なようでいて、すごく難しくて・・・・・・。








おばちゃんが最後に見たワタシの顔は、笑顔だったんだろうか・・・・・?