寛容 | 空の行方☆

寛容





ようやくお正月も終わったって感じですかねw

ホントだったらワタシも今日が初出勤だったんですが、

↓にも書いたとおり、お爺ちゃんのお葬式に参列するためにお休みし、

結果的には9連休っっ!!

こんなに休んじゃっていいのかよ・・・・・ヲイ・・・(滝汗;)?








そんな中、昨日ある面白い番組を観ました。

番組の題名は忘れちゃったんだけど、ローマ帝国についてのドキュメント番組。

去年のお正月にはおんなじシリーズでエジプトについてやってたみたいなんだけど、

それを大晦日に再放送をやってて、そのCMん時にこれの予告をやってたから観たかったのよね~。

ワタシ実はこんなドキュメント番組が大好きでね~。

見かけによらずというかなんというか、こういう歴史ドキュメント好きなのw







昨日はお通夜だったから観れないと思って諦めてたんだけど、

思いのほか早く帰って来れたので途中から観たのね。

そしてある人物の考え方にすごく共感したんです。

彼の名前は・・・・・・・。










ガイウス・ユリウス・カエサル









あんまり聞き覚えのない名前でしょうか?

こう言うとわかるのでは・・・・・・・。









ジュリアス・シーザー








そう、数多くの浮名を流した魅力溢れるローマの英雄。

エジプトの女王・クレオパトラとの恋物語が有名な、

そして「賽は投げられた」や「ブルータス、お前もか?」の台詞で知られているあのシーザーです。







ワタシは歴史ものは好きなんですけれど、歴史は苦手科目でしたし、

観た時は面白いと思うんだけど、観た尻から忘れていっちゃうので(苦笑;)、

彼についてあまり詳しくは知りませんでした。








でも彼って英雄にふさわしく、ホントに魅力的な人物だったんですね。

リーダーとして・・・カリスマとしての資質を充分に持ち合わせた人だったようです。








ワタシはそんな彼のある考え方にすごく共感しました。







「自分とは違う考えを持つ人を認める」







ワタシは常々、こうありたいと思い続けています。

だって全ての人がこの考え方を持つと、かなりの割合で小さないざこざから、

大きな争い事まで減るんじゃないかと思うから・・・・・。

だってほとんどの揉め事って、大きい小さいに関わらず、

価値観の違いから起こることが多くないですか?







自分にとって普通だと思うことでも、他の人からしたらそうじゃないこともある。

自分にとって非常識だと思えることでも、他の人にしてみればそれが常識だってこともある。

生まれ育った環境や、思想の違いで食い違うことって多々あるように思います。







でもそういった思想の違いを正面きってじゃなくても、否定する人のなんと多いことか・・・。

ホントはただ単に、自分とは違う考え方だというだけなのにね。

カエサルはこうも言っています。







「自分が何にもまして自分に課しているのは、

 自分の考えに忠実に生きること。

 だから他の人もそうであって当然だと思っている。」







と・・・・・・。

ワタシはこの言葉を聞いた時、思わず拍手をしたくなりました。

「そうよっ!! そのとおりよっ!!」ってねw







自分から見たら相手の方が常識ハズレだと思っていても、

周りから見れば自分の方が異端児だってことはよくある話。








ってか、ワタシは何をもってそう言われるのかわかりませんが、

よく人から「変わり者」だと言われるもんで・・・・・・(苦笑;)。

自分ではごくごく普通だと思ってるんだけども、周りからみるとそうなんだねw









でもワタシは今だもってわかりません。

何が「普通」で、何を基準に「普通」といい、誰がそれを決めるのか・・・・・。








何が「普通」なのかは、その時代によっても地域によっても違ってくるでしょう?

例えば戦時中の日本では、相手国の兵士を殺せば英雄だったし、

国や天皇さまのためには自分の子供さえ喜んで差し出す。

人の感情とは関係なく、それがあの時、この国での「普通」であり「常識」だった。

それが今ではそんな考えを持つ人は・・・・・・完全なる異端児よね?

極端な例かもしれないけど、「普通」や「常識」なんて、そんな脆いものなんだと思うの。








人が誰かの考えを否定する時、きっとその奥にはその人なりの「価値観」、

つまり・・・・・「善悪の基準」みたいなものが働くんだと思う。

だけど何が正しくて、何が間違ってるなんて、ハッキリ決められるものってあるのかな?

「これが白でこれが黒」・・・・・そう言いきれるものなんてそんなにないんじゃ・・・?

ワタシはこの世の中、ほとんどが「グレー」なのだと思ってる。

自分にとってはどう見ても白にしか見えないものを、黒だという人が必ずいる。

こっちからしてみれば「嘘をついてる」か、「ホラをふいてる」か、「目がおかしい」としか思えなくても、

その人にとっては「黒」が真実だってこともあるんじゃないかな~。

きっと「真実」なんてものは、人の数だけあるんだとワタシは思ってる。








カエサルが掲げていたテーマは「寛容」








自分とは違う真実を持つ人を認める。

軍人として戦略を練るのに長けてたとか、政治家としての手腕が素晴らしかったとか、

そんなことには微塵も興味ありません。

でも、「寛容」というテーマ、それを終生貫いたカエサルをワタシは尊敬します。










この考え方は何も人のためなんかじゃないんです。

こういう考え方になると、自分がすごく楽になる。

そして、相手を認めることで自分の考え方を失くすんではなく、

自分が自分の考えに忠実に生きるという意味で、

相手を認めるということがすごく重要なんだと思う。

自分が自分であり続けるために、相手の人の考えを認める。

カエサルは紀元前の人だけど、この考え方は今の時代にも充分通じる、

とても合理的な考え方なんじゃないかとワタシは思いました。








年の初め、またまたワケのわからない独り言。

でもね、これはワタシにとってすごく大切なことだったんで綴ってみました。

ここまで読んで下さった皆さん、たいくつな話を聞いて下さってありがとうございました~w