「On the Sunny Side of the Street」という曲がカムカムエヴリバディで重要な役割を果たしていますが、sunny side が「陽の当たる」ではなく、「日向(ひなた)」という意味だったことに少し驚きました。
私はずっと「陽の当たる」だと思っていたので、「日向」と言われて初めは戸惑いました。
一緒やないか!と言われそうですが、「陽の当たる道」と言った場合の「陽の当たる」というのは、文字通りの意味と比喩的な意味が有るのです。比喩的な、というのは甲斐バンドの「最後の夜汽車」の歌詞
スポットライトはどこかのスターのもの
陽の当たらない場所をボクは生きて来た
の様に、スポットライトの当たる場所、華やかなスター街道、という意味が有って、私はそちらのことを言っていると思っていました。
だから、今回の「日向の道」という訳は正しいというか、誤解を生みにくい訳語だと思いました。ああ、そういうことだったのか、と納得しました。
までも、日向というのも文字通りの意味ではなく、温かいとか明るいとか、前向きの、というような人生を象徴しているのでしょうか。
まとめると、「陽の当たる道」だとイメージとして「栄光の道」で、「日向の道」だと「明るい道」なので「日向の道」の方がイイね、と言いたかったのです。
西岡恭蔵のザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリートの訳詞はちょっと「栄光」な方にとれなくもないのですけどね。
他にもカーターファミリーのkeep on the sunny sideやsunny side of life等も「sunny side」が出てきますが、前者は「陽気に行こう」で、後者はやはり「陽の当たる道」が邦題です。

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