大阪の第3セクターに出向していたことがあります。そのときに損保会社から出向していたヒトから積立介護費用保険というのを勧められて断りきれずに入ってしまいました。
当時私は20代半ば、そのヒトは30代半ば位だったかと思いますが、押しの強い営業マンで、「この商品は絶対トクだから入るべき、後で絶対オレに感謝することになるから。」などと言われて付き合いと思って入りました。出向しているのも2~3年だし戻ったら解約してもイイし。と思っていました。
実はその後忘れていました。会社扱いの保険になっていたので給与から天引きされていたため忘れていました。
あれから30年経って、この夏に何と満期になりました。満期返戻金が返って来たのですが、支払った保険料の2倍位になって返ってきました。昔のイイ利率の保険だったからということなのですが、驚きました。たぶん契約するときにも説明が有ったと思いますが、20代の時に介護保険なんていわれても全くピンと来ていなかったし、ましてや30年後に満期と言われてもそんなことを想像もできませんでした。
その保険会社から出向していたT山さんもてっきり自分のノルマをこなす為に勧誘していたのだと思っていました。出向していてもノルマがあるのも可哀想だと思う気持ちもありました。
ところが、ホントに私の為だったんですね。ヒトの言うことを信じるものです。
ということで思わぬ臨時収入となりました。
話はこれだけでは終わらず、まだ続きがありまして、この保険会社からマイナンバーを申告しろという封書がきました。マイナンバーを裏表カラーコピーを撮って同封の封筒で普通郵便で返送しろというのです。
幾らなんでもそれはないでしょう。税務署に支払い調書を提出するためとのことですが、マイナンバーだけ伝えれば済むことなので何かおかしい。封書に書いてあった問合せ先に電話をしてみたら、電話をかけてきた私が本人かどうか確認するから名前、生年月日、住所等の個人情報を訊いてくるので拒否しました。そちらを怪しいと思って電話をかけたのに、そんな相手に当方の情報を教えられるかい!ということです。
まあ、そういう旨を伝えると、お待ちくださいと言って、しばらく待たされてから、言うことにゃ、保険証券の番号をその郵便物の中に書いてあるのでその番号と保険証券の番号を確認してもらったら(怪しくないと)わかるでしょう。とのこと。
何か言い方がちょっと癇に触ったので。じゃあ確認します、と言って切りました。
やはり、封書の中身を見て証券番号を確認すると正しいし、怪しくはないのかな、と思ったものの、コピーを送るというのはイヤなので、保険自体の担当部署に電話をしてみました。先ほどかけたのは損保会社のマイナンバー申告についての問合せ窓口のフリーダイヤルでした。
事情を話してみると調べて見ますと言って待たされた後に言われたことに驚きました。
当社から送付したのは満期返戻金の税率計算方法を記載した封書のみで、マイナンバーを申告してもらうような依頼はしておりません。
とのことでした。
どゆこと?
ま、マイナンバーのコピーを要求してきたところが満期返戻金があったことを知っていたこと、証券番号を知っていたこと、私の個人情報も知っていたことからどう考えてもこの損保会社であることは間違いないと思います。詐欺ではないと思いますが、社内で連絡が取れていないことは問題だと思います。
一応送らなくても良いというのを確認したので送りません。しかし、ヒトを信じたらイイのか、良くないのかわからなくなりました。

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