先日ツイッターかなんかで見たのですが、近頃は子どもに嫌いなモノを食べさせるという躾はダメだということになっているらしい。しかし、私は無理にでも食べさせるという教育に実は大賛成なのです。

 

 

 あまからアベニューの加藤先生の講演会に行ったことが有ってそこで聞いた話を今でも覚えています。

 

 アメリカの三世代の家族がレストランで食事しているのを見ると孫からおじいちゃんおばあちゃんまでみんな同じものを食べている。しかし、日本の家族がファミレスで食べるものは世代毎に違っている。これはなぜかと言うと、日本人は年齢によって体が欲しがるモノが違うから。ではなぜアメリカは同じかと言うと小さい頃に食べた記憶がないから、歳を取って体が必要とするモノが変わっても何を食べたら良いかがわからない。

 

 日本人は小さいときに菜っぱの煮たのなんか嫌いでも有無を言わさず食べさせられた。好き嫌いなく何でも食べなさいとしつけられた。これが後に生きて来るのだと言うこと。

 

 

 私自身子どもの頃は好き嫌いのたくさんある子どもでした。生野菜が一切食べられなかった。今から考えるとアレルギー持ちだったので生で食べられないモノがたくさんあったのに加えて刷り込みで野菜は煮ても焼いても嫌いでした。しかし、家でも学校でも食べなきゃいけなかったし、食べさせられました。そのおかげで二十歳を過ぎる頃には見事に好き嫌いはなくなりました。

 

 アレルギーも克服されるモノなのですね。基本的に食べられないものは現在ありません。そのおかげで中国に行っても東南アジアに行っても、食べ物で苦労したことはなく一部のゲテモノ以外は出されたものを何でも食べることができて感心されます。これも良かったと思うことのひとつですが、もうひとつ良いことは、食の記憶です。

 

 やはり歳を取って食の好みが変わってきたのです。子どもの頃に大嫌いだったお節のお煮しめ。五十手前になったころだったと思いますが、お煮しめの大根を食べて感動したことがあります。これが加藤先生のゆうてはったことか、と思いました。

 

 野菜嫌いなら食べなくてイイよ、と子どものころに言われて育っていたらこの経験はなかったのかも知れません。

 

 

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