私は3年前の夏に一度だけ、捨て猫を拾ったことがあります。
「自分の猫受入れ容量はミーコさん1匹まで」と自覚している私は、
普段は捨て猫を見かけても「たくましく生きてね」と祈りながら、
鬼にして後ろ髪をひかれつつ立ち去るのですが、
この時は花火大会の帰りでホロ酔い気分だったせいか、
つい自転車を停めて子猫に向かって「来る?」と聞いてしまいました。
歩くというよりピョンピョン飛び跳ねるような足取りで、
妙に人懐こく近づいてきた子猫の返事は、「にぁ!」![]()
その昔、友達が拾った子猫の里親を見つけたことのある経験から、
この時も「まぁなんとかなるだろう」と安易に考えていました。
さて帰宅して、いよいよ最大の難関:ミーコさんとのご対面です。
玄関先に出迎えに出てくれたミーコさんに恐る恐る切り出す私。
「あのぉ~、ミーコさん。実はしばらくこの子猫をですね…」
ふぎゃーっ!!
キシャーーーッ!!![]()
![]()
こりゃ、ダメだ…。![]()
子猫には申し訳ないけれど、
その日の夜はご飯と水を与えて駐車場に寝泊まりしてもらい、
翌日からは狭い我が家を2分割し、
台所&風呂場=子猫エリア、居室=ミーコさんエリアとして、
完全な「ニャン種隔離政策」を開始しました。
↑保護した翌日の子猫。
↓目ヤニがひどく、かなり痩せていました。
里親が見つかるまで同居することになったので、
子猫には「はなちゃん」という名前を付けました。
保護翌日に早速獣医さんに連れて行ったところ、
はなちゃんは、猫風邪をひいていました。
とはいうものの、
食欲は旺盛で、子猫用ミルクには見向きもせず、
子猫用のフードをよく食べるし、
みるみる元気になっていきました。
はなちゃんは好奇心旺盛でよく遊ぶし、
トイレも用意した砂にきちんとできるとても飼いやすい猫でした。
↑保護3日目ごろのはなちゃん。
足取りもしっかりして目も完治。美猫です![]()
↓紐や猫じゃらしで遊ぶのが大好きなやんちゃ娘![]()
↓同じころのはなちゃん。
人懐こくて愛想はいいし、元気に遊ぶし、
トイレのしつけもできているので、
すぐに里親がみつかるだろうと思っていました。
保護して1週間後、猫風邪も治ったので、
各種検査のため再度獣医を訪れたところ、
はなちゃんは生まれつきの
「猫白血病」のキャリアであることが判明しました![]()
ミーコさんは一応ワクチン接種はしてましたが、
こうなるとますます「ニャン種隔離政策」を強化するしかありません。
↑「それがニャニか?」と、元気いっぱいのはなちゃん。
しばらくは無邪気なはなちゃんを見ては涙ぐんでいましたが、
泣いてても何も始まらないので、
猫用プロポリスを与えたり、アロマテラピーをしてみたり、
習ったばかりのレイキヒーリングなど、
できることはなんでもやってみました。
手前ミソですが、レイキは結構手ごたえを感じました。
※当時は知らなかったのですが、
猫にアロマは害があるという説もあるのでご注意ください。
もちろん引き続き、里親探しも続行していましたが、
「キャリア」がネックで縁談成立せずといったこともしばしばでした。
また、捨て猫ではなく「迷い猫」の可能性もあるので、
警察の遺失物係や市役所などにも連絡しましたが、
もちろん飼い主らしき人からの届け出はありませんでした。
↑はなちゃんトイレは人間トイレ内に設置していたので、
なぜかここがお気に入りの場所でした。![]()
はなちゃんを保護していたのは暑い時期だったので、
毎日お昼休みも自宅に様子を見に帰ってました。
朝できなかったことが夜にはできるようになっていたり、
昨日まで上がれなかった棚の上に上がれるようになっていたり、
おもちゃの隠し場所をすぐに見つけるようになったりと、
身体的にも頭脳的にも成長が著しかったです。
保護してから3週間が過ぎたころ、
職場の猫好き男性がはなちゃんをひきとってくれることになりました。
もちろん、「猫白血病キャリア」のことも了承済です。
↑お輿入れが決まったころのはなちゃん
もう「子猫」ではなく「中猫」になりかけ。
声を出さない「ニャオ」など、甘えるのも上手になってきました。
その方は以前に、
はなちゃんそっくりの「シマ」という猫を飼っていたため、
はなちゃんは2代目「シマ」とあっさり改名。
その後無事に避妊手術もしてもらい、
当初のスリム体形からは想像もつかないほど成長して、
ややメタボ気味ではありますが今も元気に暮らしています。
ミーコさんがうちに来たのは5歳のころだったので、
「子猫を育てる」というのは私にとっては初めての経験でした。
はなちゃんはそんな貴重な経験と楽しみを
私にプレゼントしてくれたのでした![]()
↓子猫が旅立った後のミーコさん
ニャン種隔離政策時代に、
「子猫の後だとミーコさんがすごく大きく感じるわ~」と思ってたのですが、
普段より狭いスペースに閉じ込められ、
ご機嫌取りに私が多めにご飯を上げたこともあり、
明らかにストレスで激太りしていたのでした![]()
ミーコさん、ごめんね。
よくがまんしてくれたね、ありがとう![]()
この時の経験でつくづく感じたことが2つ。
まずは、私には二股は無理だということ![]()
はなちゃんにご飯をあげてしばらく遊んであげた後に、
何事もなかったようにミーコさんエリアに入り、
「私が好きなのはあなただけよ~」という態度で接するのには、
非常に心が痛みました(笑)![]()
また、世の中にいらっしゃる、
捨て猫(犬)の保護活動に従事していらっしゃる方々、
たくさんの猫(犬)の世話をしている方々、
病気や障害のあるペットを育てている方々。
いろいろ大変なことや、
時に絶望にかられそになることもあるでしょうが、
それ以上の「何か」をくれる猫たちを精一杯世話すること…。
その純粋な気持ちと同時にタフさも持ち合わせた方々に、
応援の気持ちと尊敬の念を感じずにはいられませんでした。
あれから3年。
ミーコさんも11歳になり、
持病の尿路結石に加え、怪我、便秘、皮下気腫など、
病院のお世話になる機会がぐっと増えました。
まだまだ長生きして幸せに過ごしてもらわなければなりませんが、
そのためにもやはり今の私のキャパでは、
やはりミーコさん1匹がちょうどいいようです。
最後に…。
これから猫や犬を飼いたいなと思われる方がいらっしゃったら、
どうぞペットショップに行く前に、
里親を待っている猫や犬がいるということを考えてみてください。
情報誌の「譲ります欄」やネットを調べれば簡単に見つかりますよ。
大規模な保護活動などは誰にでもできることではありませんが、
1匹の猫や犬を生涯責任持って世話することならできるのではないでしょうか。
【参考】↓当時私が利用させていただいた里親サイトです
「いつでも里親募集中」











