
2013年/ジョージア・ドイツ・フランス/カラー
監督:ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス
出演:リカ・バブルアニ/マリアム・ボケリア他
物語は1992年のジョージア(グルジア)
91年5月にソ連から独立するも内戦が勃発。映画の舞台である92年春から夏も不安定な時期だった模様。
ふと、92年ごろの記憶を辿ってみた。
私は小学生でしたが、それでもベルリンの壁崩壊、東西冷戦の終結は記憶に残っています。よく意味が分からなかったけれど、「兎に角凄い事が起きたんだな」って言う感覚はありました。
でも、そこまで。
その後、世界がどうなったかなんて、知りませんでした。まぁ、日本もバブルが崩壊してゴタゴタする訳ですが。
内戦の話は、何となくニュースできいたかも…?でもそこまでです。
勿論これは映画です。でもこの時期のこの国が、こんな雰囲気だったんだろうな、と思わせるシーンがいくつもあります。
余裕がない、見てみぬ振りをする、何かに苛立ち、怯えている…。
そんな社会に生きる、多感な時期の少女。
そんな時代だから二人の友情が眩しいし、望まぬ結婚を受け入れた親友への、祝福と抗議の踊りがとても鮮明に残りました。