「お久しぶりです。国債報償運動について検証する『遥かなる近代』第8号の頒布開始から3ヶ月が経ちました」

「2月には、そのメイキングドキュメンタリーとして艦これ二次創作を絡めた漫画『RJ部(リュージョブ)史料調査部』も頒布開始しました」

「『遥かなる近代』第8号は、冬コミでは全然捌けへんかったけど、その後のイベントや通販でじわじわと捌けるようになってきたので、ちょびっと安心したわw……ところで、なんか私らのアイコン代わってへん?」

「ほんとだ」

「うん。作者が所属しているサークル「猫空茶藝館」の作画担当しゃおこーに描いてもらったの」

「あー、『RJ部史料調査部』とか『占守の舞鶴日誌』とか描いとる人やね」

「そういうわけで、いろいろ心機一転して再開するよ。といっても今回は軽い話題だけ」

「タイトルが「国債報償運動に関する言説の問題点」ってなっているけど、どんな問題があるの?」

「まず、国債報償運動の目的は何か?という基本的なことから訊くよ」

「目的?日本から大韓帝国へ供与された借款を償還して、日本の大韓帝国に対する経済的・政治的な影響力を排除しよういう目的とちゃうの?」

「そうだね。もっとも運動発起者たちはそこまであからさまには言わず、もう少しオブラートに包んでいるんだけどね……それはいいとして、目的は達成されたかどうか?」

「そりゃぁ、失敗に決まっているでしょ。借款額の一部償還どころか償還自体が全く行われなかったし、日本の借款に依存する現状を変えることもできなかったんだから」

「そう、そうなの。所期の目的を一部達成することもできなかった」

「つまり失敗やよね」

「じゃぁ、その原因は?」

「んー、『遥かなる近代』第8号を読んだだけではわからないけど……そこで紹介されている先行の言説のほとんどは、韓国統監府の妨害や弾圧があったことは書いているよね」

「そうなの。でも、それらの言説の言うように、本当に韓国統監府は運動に対して何か干渉をしたのかな?というのが今回再調査をした理由の一つだったの。そしてそれを調べるためには、国債報償運動の募金の動向推移をきちんと捉える必要がある」

「募金額の推移を抑えとかな相関性とか分からへんもんね」

「で、その調査の結果は夏コミで頒布する『遥かなる近代』第9号に書くんだよね?」

「うん。追いかけられる限りの募金の推移動向を表にして載せるよ。それと韓国統監府の対応は、新聞記事だけでなく伊藤博文統監の発した訓令などからも検証するの」

「韓国統監府が干渉したかどうかいう問題も解決するんやね。ほんで、先行言説の言う通りかどうかを判定すると」

「あくまでも、現時点で確認可能な史料から見る限りでは、という限界を明らかにしたうえでの話だけどね」

「それでは、夏コミを楽しみに待っていてください」

「できれば『遥かなる近代』第8号を読んで用意しといてなー」