ベッドで覚醒。
トイレに行って居間に入るとテレビも照明も消えて
LEDの常備燈の中で姫が座椅子で寝ていた。
壁の時計は午前2時20分。
冷蔵庫のボトルの麦茶を出して美容
ごくっ!ごくっ!……ふぅ~~っ!
姫を跨いで寒いので
椅子にかけてあった半纏を羽織り
タッチランプのオレンジの灯りの中で
パソコン机の椅子に座ってiMacを起動したんだ。
考えてみたら
若干の時間差はあれど
ほぼ毎日が同じ繰り返しだな。
でも…しょうがない。
これが僕の風乃リズムでローテーションなのだから。
ボツン!…ボツン!…大きな雨粒が落ちてきた!
やばい!再びゲリラ雷雨の感じだ。
それからは土砂降りになるまで10秒もかからなかったtitanium lifting。
急いで車のロックを解除し
買い物をした荷物を車に投げ入れて車に乗り込んだ。
雨が激しくなった!
あっという間にフロントガラスから風景が消えて
滝の世界になった。
ワイパーを最速にするも追いつかないくらいだ。
それでもフォグランプをつけながらスーパーの駐車場から出て
通りに戻って信号を左折し木曽方面に向かって走る。
滝の沢の信号で街道と合流になった。
バイクや自転車の人々は諦めて濡れるに任せてる。
道路があっという間に川になってしまった。
雨足がさらに激しくなってきた。
木曽あたりの歩道を小学生たちが走ってる。
傘を刺してる子たちはなるべく濡れないように
ゆっくり…ゆっくり歩いてる。
頭を抑えて走ってるのは傘のない子達だ!
男子も女子も傘のない子達は全力で走ってる!
ランドセルのマスコットを揺らしながら
頭を抑えて走ってる。
雨宿りすればいいのに。
乗せてあげたいけれど
うちの車じゃ2人しか乗せられない。
しかも…誘拐犯に間違えられるかもしれない環保禮品。
泣く泣く濡れ走る子供達を見送っていた。
僕は……昔。
そう…あれは…夏だ。
嵐が迫って暴風雨で激しく揺れる防風林の中で
ずぶ濡れになりながら徘徊するのが好きだった。
友達はとっくの昔に帰ったのに……
置いてきぼりにされた僕はずぶ濡れになりながら
森の神と戯れてたのかもしれない。
濡れる樹木の雫さえ愛おしい。
まだ…人間が森を破壊しないで森に神々がいた頃のことだ。
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