高齢者の事故防止などに重点的に取り組む秋の交通安全運動が21日から全国で始まり、東京・巣鴨では、警察官らがお年寄りにチラシを配って注意を呼びかけました。JR巣鴨駅前には警察官やボランティアの人たちおよそ50人が集まり、はじめに巣鴨警察署の野口眞治署長が「都内では死亡事故が増える傾向にあります。高齢者の事故防止などに重点的に取り組んでほしい」と訓示しました。そして、警視庁に今月初めて配置された交通取締りを行う女性白バイ隊の隊員が「交通死亡事故を抑止し、安全安心な街作りに寄与します」と決意表明をしたあと、13台の白バイが取締りに出発しました。続いて、ボランティアの人たちなどが、お年寄りに「目立ちやすい服装をしましょう」などと書かれたチラシや反射材を配って、交通安全を呼びかけました。81歳の男性は「年を取るとどうしても判断力が鈍るので、気をつけていきたいです」と話していました。警視庁によりますと、20日までに都内で交通事故で死亡した人は149人と、去年の同じ時期に比べて3人増え、65歳以上の高齢者がおよそ40%を占めています。警視庁は今月30日までの期間中、高齢者の事故防止や2輪車の事故防止などに力を入れて交通安全を呼びかけるとともに、取締りを強化することにしています。