マラカスの中には、何が入っている?

 
 
マラカスは、もとは中南米やアフリカの民族楽器。
 
「マラカ」というヤシ科の木の実を乾燥させ、
 
そのなかに植物の種や小石を入れたものだ。
 
ただし、いまではマラカスの中にはプラスチックや
 
金属片が入れられていることが多い。
 
種や木片、木の実などは、
 
長時間使っていると、粒が削れて、
 
音が小さくなったり、
 
音質が変化してしまうのだ。
 
容器も、現在ではプラスチックや革製が増えている。
 
マラカスは、音に高低差のある2本を持つのが基本で、
 
振り方や持ち方で音が変わる。
 
しかも、振り下ろしてから音が出るまでに、
 
一瞬の間があるため、リズムに乗って演奏するのはけっこう難しい。
 
中南米には、「マラケーロ」と呼ばれる専門の演奏家がいるくらいだ。