“「人前でなにかを読む」とき緊張して声がふるえる“ことの対処

 

●ご要望

過去のつらい経験からがトラウマになり「人前でなにかを読む」状況になると数日前から緊張し、その状況下で声が震える症状があった。

今後、仕事で新しい上司に対してや、大勢の人前で発表の場が増える為この症状を改善したい。

 

お話を伺っての印象は、まじめで特に自分に対して厳しい方です。

勉強熱心で、自己分析や改善に向けてのリサーチを行い行動に移したいが、実際の行動に迷っているようでした。

 

そこで、まず「人前でなにか読むときに緊張して声が震える」というストレス身体反応のシステムについて簡単に説明させていただきました。

まじめな方なのでトラウマの原因は認識されていますが、その場で声が震える=自分の意思で自分をコントロールできない不安が症状を悪化させます。

「意思の力でコントロールできないメカニズムを知り、それは自分だけに起こっている異常ではないことを知る(認知)ことで症状を軽減させることが出来ます。

 

つぎに、NLPの初歩ですが、脳の代表的な特性、「焦点化の原則」と「空白の原則」のお話をしました。

現在は「人前でなにか読む」=「声がふるえる」ことに焦点が当たっています。

人は焦点の当たっているところにかなりのエネルギーを使っています。

つまり、「緊張して声をふるえさせる」ことに集中してエネルギーを使っていると言えます。

この焦点(緊張して声をふるえさせること)から焦点をずらしてあげると、そのエネルギーは次の焦点のあたったところにエネルギーを注ぎ、今まで焦点の当たっていたところにエネルギーを使わなくなります。

 

では、どのように焦点をずらすか。そのきっかけは「質問」です。

質問を投げかけると脳はその答えをだすために「空白」が生まれます。

脳の中に空白がある、つまり自分で把握できていないことがあると危険とみなし、脳は空白を埋めにかかります。

この活動は無意識下でも24時間365日答えが出るまで無休で行われています。

 

そして、大事なのが「質問」の内容、質です。

 

今回の受講生さんが素敵なのは、ちゃんと自分を分析して、「読む」ではなく「自分の言葉で話す」なら、同様な症状は出ないことを検証済なことでした。

 

なので、状況は「読む」ではなく「自分の言葉で説明する」に変換し、

「どのように説明、話すか」「だれに向かって話すか」という「質問」を自分に投げかけていただきました。

 

近く会議議事録を発表する場があるかもしれないそうです。

その場面を使ってイメージの中でシミュレーションをして頂きました。

シチュエーションの中では所長と関係者約10名程の会議です。

誰に一番理解してもらいたいかを決めて、どの様に話すかをイメージしていただきました。

 

「誰に一番理解してもらいたいか」が決まると、プレゼンテーションにはいくつか手法があります。

ビジネススキルとしては、プレゼンで表示する言葉と説明で使う話し言葉を変える手法などがあります。

さらにNLP的な手法を加えるならば、相手の「優位感覚」に合わせることで伝わる量が倍増します。

 

シュミレーションは会場の場面、参加者の顔・表情などかなり具体的にイメージして言葉で発してもらいました。

このワークは「メンタルリハーサル」の意味合いがあります。

脳は時間感覚がありません。よってイメージの中で体験したことも現実で体験したことも区別がつかないので、この時のイメージ内の体験も、経験のひとつとして理解します。

まったく初めての発表は状況がわからなくて緊張マックスでも、2回目はマシだったりします。

そんな効果も期待できます。

 

お話をしていてとても熱心に吸収しようとされているお姿に感動して、他にも色々NLPの断片的なお話をさせていただきました。とても楽しかったです。

 

常に向上心をもって色々頭の中で思考されているようです。

たまに煮詰まってしまうのは、多くの方が経験されていることです。

受講生様は優位感覚で言うと「聴覚優位」な部分が見受けられましたので、頭の中で考えていることを言葉にして出すことを提案しました。

自分の声で問題を聞くことで解決の糸口が見つかる事もあります。特に素敵な旦那様がそれを助けてくださいます。

 

今回の方法で解決できていない場合、手法の程度や順番が違う場合もありますので、確認して頂けたらと思います。